
ワイングラスの収納ってちょっと困りますよね…。
私はワインの種類に合わせてグラスを使い分けているため、いくつも持っています。
そのため、かさばるグラスの置き場所には悩まされがち。
収納アイテムは簡易的でいいと思い、「100均が便利」という情報をネットで見つけて探してみたのですが、意外と見つかりませんでした。



見つからないなら、自分で作ってみようか…?
そんなふとした思いつきから始まった今回の出来事をお話ししていきます。
現在のワイングラス収納の実情に加え、代用品のアイデア、実際に私がDIYで作ったワイングラスホルダーについてご紹介します。
ちなみに、100均ワインオープナーの開け方に困っている方はこちらが参考になります。


ワイングラスを収納する100均商品は姿を消した?


「ワイングラスホルダー」や「ワイングラス収納アイテム」は、以前なら100均で手軽に手に入る印象がありました。
しかし、最近はどのお店でも見つからないという声も耳にします。
では実際に、ダイソーやセリアなどの主要店舗ではどのような状況なのか。
まずは各店舗のリサーチ結果からお伝えします。
100均大手、ダイソー・セリア・キャンドゥ・ワッツでも見当たらない
実際に大手の100円ショップをいくつか巡ってみましたが、ワイングラスホルダーはどこにも見当たりませんでした。



ネットではあるって書いてあったのに…?
そう思いつつ、改めて記事を見てみると情報元は3年以上前のものばかりでした。
ここ最近は、主要な100円ショップではワイングラス専用の収納グッズがほとんど姿を消しているようです。
あくまで私個人の推測ですが、取り扱いがなくなった理由としてはいくつかの可能性が考えられます。
ワイングラスホルダーや収納グッズは、家庭で使う分には数個あれば十分という方が多いでしょう。
加えて壊れにくく頻繁に買い替えるものでもないため、一度需要が満たされて以降は流通が落ち着いたのかもしれません。
また、これらの商品がよく見られた時期は、ワイン人気を後押しした「神の雫」や「ボジョレーヌーボー」が注目を集めていた頃と重なります。
現在はそのブームもやや落ち着き、こうしたニッチなアイテムは他の商品に取って代わられているのが現状です。
とはいえ一定の需要は今も残っており、今後また流行の波に乗って再び店頭に並ぶ日が来るかもしれませんね。
ワイングラスホルダーはDIYする時代?
100均で手に入らなくなった今、ネットではDIYに挑戦する人も見かけます。
ただ、そういった方々は本格的な作り込みをしているケースが多く、専用の工具が必要だったり手間や時間をかけている印象です。



私はズボラなうえに賃貸のため、壁に穴を開ける設置は厳しい…。
そこで代用品を使って工夫するスタイルを採用しました。
すでにそれっぽいアイテムに少し手を加えるだけで仕上がるなら、それに越したことはありません。
私の場合、既製品のホルダーはいくつか持っていて「もう少し手軽に置ける場所や、乾かせるスペースがあればいいのに」と感じていた程度です。
できるだけ手間をかけず、費用も抑えながらちょうどいい収納を作ろうと100円ショップをくまなく物色。
使えそうなものはないかと店内を探し回った末に、ぴったりのアイテムを見つけました。
ワイングラスホルダーを自作する方法|製作費220円、5分でできるDIY
100均にワイングラスホルダーがないなら、自分で作ってしまえばいい。
そんな軽い気持ちで始めたDIYでしたが、なんと材料費220円・実作業時間はわずか5分で完成しました。
予想以上に簡単にできたうえ、グラスもしっかり固定できてる。
僭越ながら、その作り方をご紹介させていただきます。
必要なもの:吊るし型ワイヤーラック+ニッパーのみ


今回使用したのは、セリアで見つけた100円の吊り下げ式ワイヤーラック、そして以前100均で手に入れたニッパーです。
このワイヤーラックは、本来キッチンの棚下に引っ掛けて小物などを置くための汎用的な収納アイテム。
汎用的に物を置くスペースとして利用されるアイテムです。
しかし、このラックのワイヤー間隔がワイングラスの“足”にぴったりで、吊るす収納にはぴったりでした。
手順もたった2つだけ。
1.ワイヤーラックの不要な部分をニッパーでカット
2.キッチンに設置する
たったこれだけで、グラスを逆さに差し込んで収納できるホルダーが完成します。
作業自体はとてもシンプルでしたが実際にやってみる中で気づいた注意点がいくつかありますので、あわせてご紹介します。
ワイヤーラックは強度を考えて縦ではなく横式に変更


最初は棚に対して縦に吊り下げようと考え、不要な部分をカットして使うつもりでした。
ですが、縦ではグラスの重さを支える柱となる部分が足りず、ワイヤーがたるんだり曲がる可能性があると判断。
そこで思い切って棚板と平行になるように、横向きで設置する方法に切り替えました。
その結果、グラスを安定して吊り下げることに成功。
横向きにすることでしっかりと支柱が確保でき、さらに吊り下げ部分の距離が短くなるため、ワイヤーの強度も維持できる構造になりました。
ワイヤーラックの不要な部分をニッパーでカット


今回選んだワイヤーラックは、全体が網目状のデザインになっていました。
ワイングラスを吊るすスペースを確保するため、不要なワイヤーをカット。
ところが予想以上にワイヤーが硬く、握力だけではうまく切れません。
そこで、ニッパーに力をかけた状態で、ラック自体を上下に動かしながら少しずつねじ切るようにしてカットしました。
仕上がりはこんな感じです。
ところが、さらに問題発生。
ワイヤーをカットした断面が想像以上に鋭く、グラスの首元を傷つけてしまう恐れがあります。


私は普段使いの安価なグラスを吊るす予定なので目をつむりましたが、気になる方は同系色のビニールテープなどで断面を保護するなどの工夫をおすすめします。
グラスに合わせて追加でワイヤーラックをカット


1種類のワイングラスしか使わないなら問題ありませんが、グラスによっては「脚の長さ」や「底の幅」が違うこともありますよね。
そんなときは、使用するグラスに合わせてホルダーを調整するのが最適です。
例えば、以下画像のように一部のワイヤーをカット、グラスが無理なく収まるように加工するとよいでしょう。


多少ラックの強度は下がりますが、日常使いであれば十分許容できる範囲です。
さらに工夫として、ワイヤーの中間部分からあえてカットし、下側のワイヤーをL字に残せば、グラスの滑り止めとしても機能します。
また、底が小さなタイプならカットなしで入り、落ちる心配もナシ。
ワイングラスホルダーの完成図


仮設してみました。
見た目はやや不格好な仕上がりですが、ワイングラスホルダーとしての機能は十分に果たしてくれています。
あえて欲を言うなら、収納幅がやや広すぎてスペースを持て余している印象も。
もしかすると、もう少し幅の狭いワイヤーラックもあったかもしれません。
とはいえ、軽いものであれば上部にちょっとした物を置くスペースとしても活用できそうです。
見た目にこだわる方にとっては物足りなさがあるかもしれませんが、実用性は高く、コストも最小限に抑えられたので個人的には満足しています。
【DIYした結論】隠す収納ならこれでもOK、魅せる収納なら検討
今回のDIYは、機能性・コスト・所要時間のバランスが取れており、個人的には満足しています。
たった220円・5分でこの仕上がりなら、十分なクオリティでしょう。
ただし、このホルダーは“隠す収納”としては優秀な反面、“魅せる収納”としては少し物足りなさが残るのも正直なところ。
もし、スタイリッシュなキッチンに映えるデザインや来客を前提にするのであれば、市販のステンレス製ホルダーやグラスラックも選択肢に入れてみてください。
収納アイテムは頻繁に買い替えるものではないし、長く使えるものです。
高価なものである必要はありませんが、ある程度の品質とデザイン性を兼ね備えたアイテムなら、インテリアとしても満足できるはずです。
ここでは私が実際に比較・検討したおすすめのワイングラスホルダーをご紹介します。
コスパ抜群&おしゃれで省スペースなワイングラスホルダー
100均で自作もいいけれど「もう少し見た目にもこだわりたい」「人に見られても恥ずかしくない収納にしたい」と感じる人も多いはず。
そんな方に向けて手頃な価格帯でおしゃれ、しかも省スペースに収まるワイングラスホルダーをご紹介します。
ワイングラスハンガー Lafun ペールカラー


「Lafun」は、やわらかなペールカラーとマットな質感で、キッチンやダイニングを上品に彩るワイングラスハンガーです。
取り付けは差し込むだけ、ネジも工具も不要なため、賃貸でも気軽に設置可能。
ズレ落ち防止の先端加工やクッション付きで、グラスをしっかりホールドする安心設計。
1,000円以下と手頃な点も高評価です。
グラスハンガー 差し込み式 TGH-10


「TGH-10」はグラスを美しく、そして安全に吊るせるプロ仕様のグラスハンガー。
こちらも工具いらずの差し込み式で、賃貸住宅でも気兼ねなく使えます。
ブラック・ホワイト・シルバーの3色展開で、空間の雰囲気に合わせたコーディネートも可能。
色ではなく「デザインで魅せる」ならこちらもアリです。
はさみ用ワイングラスホルダー


このワイングラスホルダーはステンレス製のしっかりとしたフレームで、大切なグラスを安心して吊るせます。
最大3個のグラスを収納可能、使わない時もインテリアとして魅せることができる設計です。
普段使いのキッチンに、さりげない高級感を添えてくれます。
ワイングラス収納のアイデアはほかにもある?


ワイングラス収納といえば「吊り下げ式のワイングラスホルダー」が定番ですが、他にも実用的でおしゃれな収納方法はたくさんあります。
この章ではスペースを有効に使いつつ、見た目もスッキリさせる収納アイデアを紹介します。
ボックスでスッキリ収納
「隠す収納」の定番ともいえるのが、収納ボックスを活用する方法です。
ワイングラスは非常に繊細な形をしているため、吊り下げ式の場合、地震やちょっとした衝撃で揺れて割れてしまうリスクがあります。
そうした不安を感じる方には、ボックス型の収納でしっかりと保護するスタイルがおすすめです。
100円ショップにはさまざまなタイプの収納ボックスが揃っているので、グラスの高さや幅に合ったものを選ぶとよいでしょう。
ただし、ワイングラス専用の設計ではないため、仕切りが付いているものは基本的にありません。
グラス同士がぶつかって割れるのを防ぐには、キッチンペーパーなどで1つずつ包んで収納するなど、ひと工夫加えることが大切です。



ズボラな性格の私は、大切なワイングラスだけは市販の収納グッズにお任せしています。
こちらも簡単にご紹介しておきますね。
ワイングラス ストレージボックスコンテナ 仕切り付き


高級ワイングラスや記念のシャンパングラスなど、割れやすく繊細なグラスこそ、しっかり守って美しくしまいたいもの。
個別に収納できる仕切り付き設計、クッション性と耐久性に優れた構造でグラス同士の衝突を防ぎ、引越しや模様替え・長期保管にも最適です。
家族や親戚、友人とのアウトドアなど、複数人で楽しむ場合も安心して持ち運びできるので重宝します。
マグネットのグラスホルダーを使う
このタイプはキッチンのスチール部分などにマグネットで取り付け、ワイングラスを引っかけて収納するスタイルです。
100均でも似たような商品が見つかることがありますが、ワイングラス専用ではないため磁力の強さに少し不安が残ります。
両面テープなどで補強する方法もありますが、より安定感を求める方には、耐荷重1〜2kgに対応した市販のマグネットラックを選ぶのがおすすめです。
マグネットグラス&ボトルホルダー


水まわりの“ちょっとの空間”を利用した、おしゃれで便利なアイテム。
グラスや水筒、牛乳パックまでも吊るして乾燥・収納できるマルチな3連フックが、暮らしにゆとりを生み出します。
フックはシリコーンキャップ付きで、大切なグラスを傷つける心配もありません。
このように収納スタイルにはさまざまな選択肢があります。
限られたスペースを有効に使いたい方は、用途や頻度に合わせて最適な方法を選ぶのがポイントです。
「これなら私でもできそう」と思えるアイデアを、ぜひ日常に取り入れてみてください。
収納がスッキリしたら、次はワインをもっと楽しむ番です。




ニトリにワイングラスホルダーはある?


「安くて良いもの」といえば、やはり外せないのがニトリですよね。
コスパ重視の視点からもチェックしておきたいと思い、実際にリサーチしてみました。
ネット上では「ワイングラスハンガー FLAT」という商品が注目されており、先ほどご紹介したような差し込み式のホルダー。
価格も1,000円以下と手頃で、コスパの良さが人気の理由のようです。
気になってAmazonの検索結果を見てみたところ、現在は在庫切れとなっており、再入荷の予定も掲載されていませんでした。
ニトリのワイングラスハンガー FLATは取扱い終了?
楽天やヤフーショッピングでも該当の商品は見つからず、ニトリの公式オンラインストアでも取扱いは確認できませんでした。
さらに、私の最寄りの店舗もチェックしてみましたが、店頭にも並んでおらず。
他の実店舗の状況はわかりませんが、どうやら100均と同様に、すでに取扱い終了となっている可能性が高そうです。
グラススタンドはあったものの、こちらは置き型の汎用タイプで受け皿などもなく“隠す収納”向けの商品でした。
こうした量販店でも入手が難しいとなると、最初からオンラインストアで探したほうが手間も時間も省けて効率が良さそうです。
【まとめ】ワイングラス収納は100均ならDIYが必要
かつては店頭でも見かけた専用ホルダーですが現在ではほとんど姿を消し、手に入らないケースが多くなっています。
手軽かつ安く済ませたい場合はDIYで工夫するしかなさそうです。
とはいえ実際に自作してみると、強度の問題やカット部分の鋭利さなど、想像以上に注意点が多いことに気づかされました。
一方で、市販品でも1,000円以下で入手できるコスパに優れたおしゃれなワイングラスホルダーも存在します。
手間をかけずに済ませたい方は、そちらも検討してみてください。
とくに「吊るす収納」「隠す収納」「魅せる収納」などスタイルに合わせて選べる自由度の高さは、今の収納グッズならではの魅力といえるでしょう。
それでは今回の内容をまとめます。
【ワイングラス収納・ホルダーまとめ】
・現在、100均ではワイングラス専用ホルダーの取扱いがほぼ終了している
・代用品を探すなら、素材の組み合わせで自作DIYするのが現実的
・DIYなら、吊るし型ワイヤーとニッパーで220円&5分で制作可能
・吊るす以外にも、収納ボックスやマグネットタイプなどアイデアは豊富
・ニトリのワイングラスホルダーは現在では取扱い終了の可能性が高い
・魅せる収納なら、Amazonや楽天で買えるスタンドもおすすめ
毎日使うキッチンだからこそ、収納にはちょっとしたこだわりを。
手作りでも既製品でも、自分に合った方法でワイングラスをすっきり収めてみましょう。
きっと、そのひと手間が日常を少し豊かにしてくれます。
宜しければこちらもどうぞ。



