rindo(リンドウ)と言えば「高級ワイン」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
ラベルは洗練されていてシンプルでおしゃれ、かつ値段もちょっと高め。
しかしどの年が美味しいのか、どう選べばいいのかは意外と知られていません。
せっかく入手するなら納得できる一品を選びたいですよね。
この記事ではrindoワインの中でも特に評価が高い「当たり年」や、ケンゾーエステートシリーズ、飲み方のコツなどを解説します。
rindoの魅力を一緒に見ていきましょう。
当たり年関連のお話ならこちらもどうぞ。

rindoワインの当たり年と価格

rindoはシャトーものや単一畑のワインとは異なり、厳密な意味での“ヴィンテージワイン”ではありません。
そのため品質に大きなバラつきが出にくく「そもそも当たり年なんてあるの?」と思うかもしれませんね。
ですが実際には、収穫された年によって味わいや香りにしっかりと違いが出ます。
ナパ・ヴァレーの気候や収穫の条件、ブドウの育ち方に同じことなんてあり得ません。
そのためどの年を選ぶかはとても重要なポイントになります。
【rindoワイン ヴィンテージ評価一覧】
年代 | 評価 | 評価件数 |
---|---|---|
2021 | 4.3 | 397件 |
2020 | 4.4 | 928件 |
2019 | 4.4 | 1064件 |
2018 | 4.4 | 1645件 |
2017 | 4.4 | 647件 |
2016 | 4.4 | 1526件 |
2015 | 4.3 | 814件 |
2014 | 4.4 | 1414件 |
2013 | 4.4 | 892件 |
2012 | 4.3 | 489件 |
2011 | 4.3 | 245件 |
2010 | 4.3 | 364件 |
2009 | 4.3 | 253件 |
2008 | 4.3 | 141件 |
2007 | 4.3 | 127件 |
2006 | 4.4 | 101件 |
2005 | 4.5 | 38件 |
結論から申し上げますと、当たり年トップ3は「2020年・2018年・2014年」のもの。
Vivino(ヴィヴィーノ)というメディアから専門家の評価や口コミがチェックできます。
当然ですが、年代を遡るほど入手困難になることは頭の片隅に置いておいてください。
rindoワインの相場はどれくらい?
ケンゾーエステートの公式サイトは日本とアメリカの2か国に存在しています。
各公式サイトを確認したところ、それぞれ取扱いのラインナップも違っていました。
参考までにご覧ください。
【rindoワインの取扱いと公式価格】
商品(日本) | 価格(税込) | 送料(税込) |
---|---|---|
紫鈴 rindo 2021(750ml) | ¥15,950 | 全国一律 普通:1,210円 クール便:1,760円 (5月~10月) |
紫鈴 rindo 2021(750ml/木箱入) | ¥17,050 | |
紫鈴 rindo 2021(375ml) | ¥7,975 | |
商品(アメリカ)[為替145円換算] | ||
紫鈴 rindo 2020(750ml) | ¥130ドル(18,850円) | ※概算 国際送料 約$70(10,150円) 関税・酒税 約$30(4,350円) |
国内の公式サイトなら2021年モノは送料込みで約18,000円といったところ。
アメリカからは輸入品扱いになるので一般的な送料概算ですが、割高になることは間違いありません。
そもそも日本の公式サイトは明確に「国外への販売はしていない」と書いてありましたが…。
アメリカの公式サイトは記載がなく、注文できるかも不明でした。
公式サイトからの購入は会員登録が必須
これは少し面倒に感じてしまうところ。
分かりやすく公式サイトを利用するメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット |
---|---|
・正規ルートで品質管理はしっかり ・定価で購入できる | ・会員登録が必須 ・全国一律で送料がかかる ・指定お届けは注文日から6日後~19日後の間 |
リピート買いをする、または急ぎでない場合は公式サイトからの購入がよいです。
反面、試しに買ってみたり、一度きりの購入であれば楽天などのECサイトがいいかもしれません。
因みに私は過去にAmazonで購入。
ECサイトなら送料無料が多く、ストア独自のポイント還元やセールなどがあってお得に入手できることもあります。
Amazonや楽天などの取扱い状況

実際に商品はあるのか、オンラインストアでリサーチしてみました。
結果的に見つけることはできましたが、恐らく輸入ルートからの仕入れで割高になっているものもあります。
特にこだわりがなければ、評価としては★4.3ですが一番入手しやすい【2021年】で妥協もアリかもしれません。
ハーフサイズの取扱いがあればそちらもご紹介しておきますね。
【2021】rindo(最も入手しやすい)
この年代は比較的ECサイトでも見かけるので入手しやすいです。
ただ、価格差が激しいのでなるべく安く、かつ中古ではないrindoをピックアップしてみました。


【2020】rindo(専門家のおすすめ)
人気な年代だけあってほぼ見かけず、輸入ルート価格で割高感は否めません…。

【2018年】rindo(多くの高評価を受けた一品)
こちらも割高ですが、Amazonには2本限定で2万円台がありました。
ただ、残り2本となっていたので品切れの場合はご容赦ください。

【2014年】rindo(希少な一品)
ほとんど出回っていません。
こちもAmazonでは1点のみ適正価格でありました。

rindo以外のおすすめケンゾーエステートワイン
rindoはケンゾーエステートの中でも特に有名な看板商品。
しかしそれ以外にも複数のシリーズを展開しており、それぞれに違った魅力と個性があります。
rindoが赤ワインのスタンダードとされる一方で、もっと力強い味わいを楽しみたい方には「murasaki(紫)」がおすすめ。
他にも「もっと軽やかで華やかなワインが好み」という人には、白ワインの「あさつゆ」があります。
rindoを入口に、ぜひ他のシリーズにも目を向けてみてください。
【2019年】murasaki 赤ワイン(Vivinoおすすめ)

【2023年】asatsuyu 白ワイン(白の代表格)


rindoとこれらのシリーズはブドウの品種構成や樽の使い方、生産ロット数などが異なるもの。
一見似ていても飲んでみるとまったく違う顔を見せてくれます。
murasakiは「力強さと深み」、あさつゆは「軽やかさと香り」、rindoは「バランスと親しみやすさ」がポイント。
飲み比べることでケンゾーエステートの奥行きある世界観がより深く感じられます。
また、rindoでケンゾーワインに興味を持った方が次に選ぶステップとしてmurasakiやあさつゆを選ぶケースも多いです。
予算や料理、好みに合わせてどうぞ。
rindoの味わい・品種・楽しみ方を深掘りする

rindoワインが「高級で美味しい」と言われる理由は価格のみではありません。
緻密に計算されたブレンド設計と飲み方によって引き出される奥深い味わいがあるからです。
まず知っておきたいのが、rindoは複数のブドウをブレンドして作られる赤ワインという点。
主に使われているのは以下5つの品種です。
年によってブレンド比率は変わるため、同じrindoでもヴィンテージによって味の印象は異なります。
しかし、どの年も共通して感じられるのが「果実味と樽香のバランスの良さ」と「舌に残るなめらかさ」。
rindoはしっかりとした構造がありながら、初めて高級ワインを飲む人にも「飲みやすい」と思わせる柔らかさがあります。
メルローの絶妙な比率によってタンニン(渋み)は角がなく丸みのある口当たりを作り出しているのです。
rindoの適正温度・グラス
rindoの魅力を最大限に楽しむには飲み方にも少しコツがあります。
まず温度は、フルボディ赤ワインの王道である16〜18度がベスト。
冷えすぎると風味が閉じてしまい、香りが出にくくなります。
逆に温まりすぎるとアルコール感が立ちすぎてしまうので、少し冷やしておくくらいがちょうどいいです。
また、グラスはボルドー型の大ぶりな赤ワイングラスを使うのがおすすめ。
ワインが空気に触れる面積が広がり、rindo特有の果実の香りや樽の香りが立ちやすくなります。
さらに、開けたてよりもデキャンタージュ(グラスに注いで少し置く)することで、味がまろやかになり香りも豊かに。
時間とともに変化するrindoの表情もまた楽しみのひとつと言えるでしょう。
最適なペアリングは?
rindoを美味しく味わうには「どんな料理と合わせるか」という点も重要。
せっかくの高級ワインだからこそ、食事との相性にもこだわりたいですよね。
rindoは果実味・酸味・タンニンのバランスが良いため、幅広い料理とペアリングできます。
特におすすめなのは赤身の肉料理やコクのあるソースを使った料理です。
意外に合うのが和食で、しょうゆベースの煮物や山椒を効かせた料理など、和の調味料とrindoの繊細な樽香がよく調和します。
そのため高級おせち料理や会席コースにもアクセントとして取り入れられることがあります。
もう少し軽めのペアリングを楽しみたい場合は、マッシュルームのソテーやポルチーニを使ったパスタ、ミートパイやローストチキンなどもおすすめ。
rindoの果実味とほどよく溶け合い、口の中で広がる余韻が格別です。
グラスを傾けながら料理と一緒にゆっくり味わう、そんな贅沢な時間を演出してくれます。
rindoの詳しい評価や口コミ

rindoは実際に、多くのワイン評価サイトやユーザーから高得点を得ている実力派です。
その証拠としてVivinoをはじめとする主要ワインプラットフォームでは、多くのヴィンテージが4.3〜4.5点のスコアを獲得。
これはナパ・ヴァレーの高級赤ワインとしても非常に高い評価です。
rindoを実際に飲んだ人たちの口コミを詳しく見てみましょう。

このヴィンテージでは、きわめてなめらかなタンニンと、リンゴを含む豊かな赤果実の味わいが、特徴的です。リンツチョコレート(スイスの有名チョコレートブランド)や、キャラメル、コーヒー豆のニュアンスが、ピリッとした余韻を残すパイプタバコの気配に折り重なっていきます。



今回は、97点としましたが、今後数年で、より高いグレードへと上がっていく可能性を秘めています。
口コミからもわかるように、rindoの魅力は「誰が飲んでも美味しい」と感じられる安心感にあります。
なぜカプコンワインと言われるの?
それはケンゾーエステートのオーナーが、あの有名なゲーム会社カプコンの創業者・辻本憲三氏であることに由来しています。
辻本さんは当初、カリフォルニア・ナパの地に「アミューズメント施設や乗馬クラブを作る構想」を持っていました。
しかしこの計画は、地元の規制や環境保護の観点から認可されず断念。
そこで辻本氏が次に選んだのが、“世界に誇れる本物のワインを作る”という新たな夢でした。
彼は可能性を信じて私財で土地を買い取り、標高の高い場所に広がる広大な土地を自社農園として開拓。
カリフォルニア屈指の栽培家や醸造家を招き、本気のチームでケンゾーエステートを立ち上げたのです。
ゲーム業界の巨匠が手掛けたワインという話題性や、これらのエピソードも相まって、ワインファンや業界人の間で「カプコンワイン」として語られるようになりました。
rindoのように「話題性」と「品質」を両立しているワインはそう多くはないでしょう。
【まとめ】rindoワインの当たり年は2020・2018・2014
ここまで見てきたように、rindoには“当たり年”と呼ばれる人気ヴィンテージが存在します。
ただし魅了される人が多いゆえに、入手困難なことは間違いありません。
厳密には「ヴィンテージワイン」ではないので、こだわりがなければ入手しやすい若めのヴィンテージでも十分満足できます。
価格も比較的手に入れやすい範囲なので、初めてrindoを飲む人にも最適でしょう。
これまでの内容をまとめてみます。
・特に人気がある当たり年は2016年・2018年・2020年(ただし入手は難しい)
・厳密にはヴィンテージではないので評価を維持している2021年もおすすめ
・リピート前提なら公式サイト、まず一度限りの購入ならECサイトでOK
・公式サイトからの購入は会員登録が必須
・rindo以外の品種でも軒並み高評価を得ている
・rindoは複数のブドウをブレンドして作られる赤ワイン
・最適な温度は16度~18度
・グラスはボルドー型の大ぶりな赤ワイングラスがおすすめ
・肉料理中心に合うが、和食とのマリアージュもお試しあれ
・カプコンワインの由来は、ケンゾーエステートのオーナーがカプコンの創業者・辻本憲三氏だから
・テーマパークの頓挫により、ケンゾーエステートという世界的なワイナリーが誕生した
・rindoは話題性もあってプレゼントにも最適な高級ワイン
高級ワインでありながらどこか親しみやすく、誰にでも開かれているrindo。
一度その魅力を知ってしまえば、次は「他の年も飲んでみたい」「別のシリーズも試してみたい」という気持ちが自然と湧いてきます。
自分なりの“当たり年”を見つけて、あなただけのワイン体験をぜひ楽しんでください。
宜しければこちらもどうぞ。



