獺祭スパークリングは厳密に言うと日本酒。
私はワイン愛好家なので専門外に映りますが、実はあながち無関係ではありません。
その理由はのちほど説明させていただくとして。
純粋に名前はよく聞くし、シャンパンボトルを使ってるし「本当に美味しいのかな?」とずっと気になっていました。
そんな中たまたま機会があって、ついに私も獺祭デビューさせて頂くことに。
ここでは番外編として、改めて獺祭というお酒のこと、そして獺祭スパークリングは美味しいのかワイン好きの目線でレビューをお届けします。
この記事では次の3つのことが分かります。
スパークリング好きなら一度は気になる獺祭。
この機会にぜひ知識を深めてください。
スパークリングやシャンパン繋がりで宜しければこちらもどうぞ!

獺祭スパークリングはまずいのか?ワイン好きが検証した結果

私がいただいたのは一般的な「獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリング」です。
獺祭スパークリングをリサーチすると中には「まずい」という声もちらほら。
そのため少し不安に思っていましたが、実際に飲んでみると私は「美味しい」と感じました。
にごり酒なので見た目は甘酒のような印象、口に含むと辛さの中に確かな甘みがありフルーティーな仕上がり。
加えてスパークリングなのでさらに飲みやすくなっています。
女性を中心に人気が出たというのも頷ける一品でした。
ただ、人によって好みは分かれるので、他の人の口コミや評判も交えたリアルな感想をお伝えしていきます。
獺祭スパークリングの口コミ・評判
実際に獺祭スパークリングはまずいのか?
結論から言うと大多数の方が「美味しい」と評価していました。
実際にレビューの評価は★4.48(2025/4月時点)となっています。

あっさりして飲みやすくグイグイいけてしまいます。 女性にも飲みやすいのではないでしょうか。(30代女性)



女性にも飲みやすいと聞いていましたが、結構濃い目ですね。 私は大変満足でした!(50代男性)
このように評価は高く「飲みやすい」「特別感がある」とポジティブな意見が多いです。
甘酒の延長線上のようなポジションなので、馴染みやすいということもあるかもしれません。
対して一部不評な理由は以下のとおり。



TVで日本酒の利き酒師?さんが「女性にお勧め」と紹介していて気になったので購入しました。ボキャブラリが少なくて申し訳ないのですが、甘酒+炭酸のような印象です。甘いお酒(カクテル・サワー類)は好きですが、ガブ呑み出来る程甘酒が好きではない為、こちらはあまり好きな味ではありませんでした。(30代女性)
引用:楽天みんなのレビュー
獺祭スパークリングは日本酒ならではの甘みと、きめ細かな泡立ちが特徴的です。
しかし一部の人からは「甘すぎる」という声もしばしば。
思っていたイメージと大きく異なりマイナス評価となってしまうケースが多いようです。
女性でも飲みやすいフルーティーな口当たりから人気に
獺祭スパークリングが人気になった理由は、何といってもフルーティーな飲み口。
通常の日本酒とは違い、シュワっとした炭酸と濃厚な甘さ、フルーツのような香りが口の中に広がります。
飲むスイーツ感覚で楽しめることから若い人や女性にも人気が広がりました。



日本のアイスワインと言えば海外の方にも伝わりそうですね。
また、普通のスパークリングワインと比べると酸味が控えめなので、口当たりがとても柔らかく微炭酸。
「日本酒が苦手」という人でも気軽にチャレンジしやすくなっています。
さらに獺祭スパークリングはパッケージデザインにもこだわり「おしゃれな日本酒」としても一目置かれる存在に。
ギフト需要が高く「見た目が可愛いから選んだ」という声もよく見かけます。
こうした甘く華やかな飲み口で女性に好まれることも相まって、獺祭スパークリングは大ヒット商品となりました。
獺祭スパークリングの種類と選び方


獺祭スパークリングにはいくつか種類がありますが、基本は一般的に流通している「獺祭スパークリング45」を抑えておけばOK。
ただし見逃さないためにも「レアな獺祭」についても知っておくべきです!
参考までに値段や販売されているサイズ、種類の違いをまとめてみました。
獺祭の45と39・23はどれが美味しい?違いは精米歩合
「結局どれが美味しいの?」と思うかもしれませんね。
基本的には以下のとおり。
結論から申しあげて試したことのない方は「獺祭45」からがオススメです。
というよりも、スパークリングの場合はほとんど選択肢がありません。
理由は大きく分けて二つ。
39や23シリーズは通常モデルなら常に流通しています。
しかしスパークリングシリーズは一時終売になったり、期間限定で復活するのみで安定した流通はしていません。
獺祭スパークリングを知るなら、安定供給かつ最も多く愛用されている「45」が最適と言えるでしょう。
気になる獺祭の数字の違いは「精米歩合」を表していて、数字が小さいほどお米をたくさん削って作った高級な日本酒。
また、精米歩合によって香りや味のきめ細かさもアップします。
例えば定番「45」の場合、お米の美味しい部分を45%残したもの(55%削って精米したもの)という意味になります。
数字が低くなるほど厳選された密度のお米を使用するので、希少価値が高く値段も上がると覚えておくとよいでしょう。
現在の獺祭スパークリングはピンクラベルが目印
獺祭といえば、白いラベルに黒い文字のボトルが有名ですよね。
スーパーや酒屋さんでも見かける「白ラベル」が基本のデザイン。
昔は同じ白ラベルで「スパークリング」明記でしたが、現在の獺祭スパークリング45は基本的にピンクラベルとなっています。
・【白ラベル】
⇒通常の純米大吟醸獺祭
・【ピンクラベル】
⇒スパークリング日本酒獺祭
※ただし「45」だけが明確にピンクで、39や23は白ラベルの場合もある
私もリサーチ前までは「春の限定品?」くらいに思っていましたが、主流の45ラベルは区別していたんですね。
淡いピンクの色合いは確かに目を引くし魅力的、女性受けに大きく貢献しています。
特に春の季節や、お祝いシーンではピンクラベルの獺祭スパークリングが喜ばれるでしょう。
因みに、記憶に残るラベルは思い出として残しておくといいですよ。


それぞれの値段と度数
販売サイズは180ml・360ml・720mlの3種類。
また、アルコール度数は14度と共通しており特に差はありません。
【獺祭スパークリング一覧表】
(スパークリング) 種類 | 特徴・価格・サイズ |
---|---|
獺祭45 | 【特徴】精米歩合45%、飲みやすい入門モデル 【価格】約1,500円〜(360ml) 【サイズ】180ml / 360ml / 720ml |
獺祭39 | 【特徴】精米歩合39%、香りと旨みのバランス型 【価格】約2,200円〜(360ml) 【サイズ】180ml / 360ml / 720ml |
獺祭23 | 【特徴】精米歩合23%、最高クラスの香りと味わい 【価格】約4,000円〜(360ml) 【サイズ】180ml / 360ml / 720ml |
最初に試すなら180mlの小瓶が良いですが、送料を考えると割高になるので中間の360mlくらいがベスト。
値段も手頃で、好みではなかったとしても後悔しにくいです。
また、プレゼント用なら360mlまたは720mlを選ぶと喜ばれます。
ラッピングもされていることが多くてギフト需要にもぴったりでしょう。
獺祭スパークリングの販売店はどこ?


通常の獺祭はイオンやイトーヨーカドーなど一般的なスーパーでも取り扱いが多いようです。
ただ、スパークリングは需要は少なくなるためか、私の近隣スーパーでは取扱いがありませんでした。
大型店やショッピングモールのテナントなどに入っているリカーショップは期待できます。
実際に、こんな感じで販売されていました。


獺祭スパークリングは探すとなかなか見つからないのでオンラインストアで入手が手っ取り早いです。
相場より安い価格帯での販売を見つけたのでご紹介しておきますね。
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリング




獺祭とスパークリングの飲み比べセット
オンラインならお店にはあまりない通常獺祭とのセットもあるので、比較しても楽しいと思いますよ!




私のリサーチした限り、スパークリングの39や23は実店舗のリカーショップや大手ECサイトでは見つけられませんでした。
やはりあまり出回っておらず、見つけたらラッキーなレベルみたいですね。
獺祭スパークリングの味と最適な楽しみ方


獺祭スパークリングをもっと美味しく楽しむためには味の特徴を知っておくことが大切。
ここでは獺祭スパークリングの味わいや、より美味しく飲むコツを紹介していきます。
これを読めばきっと今まで以上に獺祭スパークリングを楽しめるはず!
シャンパンとは違う?特徴的な味わい
獺祭スパークリングは日本酒なので、当然ですがお米からできています。
シャンパンは一般的にキリッとした酸味と辛口の味わいが特徴ですが、獺祭スパークリングはふわっと優しい甘さが口に広がります。
加えてにごり酒なので、より明確にお米の甘みや柔らかさが感じられるでしょう。
泡もきめ細かく、やさしく口の中ではじけるので、スパークリング日本酒ならではの「なめらかさ」が楽しめるはず。
また、ワインと無関係ではないと言ったのは、獺祭スパークリングの製法にあります。
なんとワインと同じ瓶内二次発酵で作られており、瓶の中で発酵を続けることで自然な炭酸を生み出しているんです。
人工的に炭酸を注入していないため、泡が細かく、口当たりがとてもなめらかな仕上がりに。
シャンパンやスパークリングワインが好きな人なら、獺祭にはまた違った新しい魅力を感じるでしょう。
美味しく飲むための温度
獺祭スパークリングを美味しく飲むためには、飲むときの温度が重要です。
公式は「10~12℃」がおすすめとのことでしたが、個人的なおすすめ温度はもう少し低い「8℃」くらい。
理由は、獺祭スパークリングの味わいから、同じく甘いアイスワインや貴腐ワインを連想したためです。
温度管理としても、野菜室で冷やしていただくのがベストという印象を受けました。
キンキンに冷やしすぎると甘みや香りが感じにくくなってしまうので注意しましょう。
温度を意識するだけで味の感じ方がぐっと変わるので、ぜひ試してみてください。
最適な飲み方・合う料理やおつまみ


獺祭スパークリングをより楽しむためにはどんな料理と合わせるかも大事なポイントです。
このお酒はフルーティーで優しい甘みがあるので軽めの料理や甘みのある料理と相性が抜群!
特にフルーツサラダやカルパッチョは、フルーティーな香りと絶妙にマッチします。
また、甘めのスパークリングなのでデザートと一緒に楽しむのもおすすめ。
例えば、ベリー系のケーキやチーズケーキなどと一緒に飲むと獺祭の魅力を存分に引き出せるでしょう。
コツは濃厚すぎる料理ではなく、軽やかな味わいの料理を選ぶことです。
これだけで獺祭スパークリングの魅力を最大限に引き出せますよ。
賞味期限や最適な保存方法は?


獺祭スパークリングには基本的に「賞味期限」という表示はありません。
でも、美味しく飲める期間や保存については公式からも明確な目安が出ています。
【獺祭スパークリングの保存・消費目安】
”Q.保存期間はいつまでですか?
A.購入してから2週間以内をおすすめします。
Q.開栓してから何日で飲むの?
A.開栓したその日にお飲みください。
Q.どんな場所に保存すればいいですか?
A.冷蔵庫に保管ください。”引用:獺祭公式
因みにスパークリングではない、通常の獺祭の目安もありました。
保存期間や開栓から飲みきるまでの期間が明確に違っています。
気になる方は参考までに。
【獺祭(発泡なし)の保存・消費目安】
”Q.保存期間はいつまでですか?
A.購入してから1ヶ月以内をおすすめします。
Q.開栓してから何日で飲むの?
A.1週間以内(要冷蔵庫保存)をおすすめします。
Q.どんな場所に保存すればいいですか?
A.冷蔵庫に保管ください。”引用:獺祭公式
最適な保存方法は冷蔵庫(野菜室)
獺祭スパークリングは生酒に近いデリケートなお酒のため保存の温度管理も大切です。
おすすめの保存場所は上述したようにズバリ「冷蔵庫の野菜室」。
野菜室はメインで使われるところよりも開閉が少ないことや、冷気を直接充てないため適度な温度と湿度が保たれているからです。
また、公式では開栓当日に飲み切ってしまうことを推奨しています。
やはり発泡性の飲料なので香りや爽快感を楽しむなら宵越しは避けたほうがよいですね。
このあたりもスパークリングワインやシャンパンと非常に良く似ています。
「まだ飲めるから大丈夫」というよりも「最高の状態で楽しむために早めに飲もう」と意識したほうがいいですね。
【まとめ】獺祭スパークリングはまずいどころか美味しかった
最初に感じた「もしかしてまずいかも?」という不安は、飲んでみた瞬間に吹き飛びました。
実際にはフルーティーな香りとやさしい甘み、細やかな泡立ちがとても心地よく、美味しいと素直に感じたからです。
ご紹介した「獺祭スパークリング」をまとめます。
【獺祭スパークリングまとめ】
・「まずい」という声も一部あるが、多くの人が「美味しい」と評価している
・フルーティーな香りと自然な甘さ、ワインと同じ瓶内二次発酵製法によるきめ細かな泡立ちが魅力
・飲みやすく、スパークリングワインとは違った個性を楽しめる
・種類は「獺祭45」「獺祭39」「獺祭23」があり、精米歩合がポイント
・ピンクラベルはスパークリング専用デザインで華やかさが際立つ
・一般的なお店では取り扱いが少ないので、オンラインストアで入手が早い
・サイズは180ml・360ml・720mlの3種類
・価格帯は約1,500円〜4,000円程度(サイズや種類で異なる)
・飲み頃の温度は8~12℃、冷蔵庫(野菜室)で冷やして楽しむのがベスト
・フルーツサラダやカルパッチョ、ちらし寿司など軽めの料理に合う
・賞味期限表示はないが、購入後は2週間以内、開栓後は当日中に飲み切るのが理想
・獺祭スパークリングは特別な日やギフトにも最適な一本
飲んだことがない方は、まずは試してみることをおすすめします。
シャンパンやスパークリングワインとは似て非なる、獺祭という魅力的な味わいに虜になる人も出てくるはず。
あなたも獺祭スパークリングで「美味しい幸せ時間」を過ごしてみませんか?
宜しければこちらもどうぞ。



