赤ワインの染み抜きは時間が経ったら無理?あきらめる前に試したい方法まとめ

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赤ワインがこぼれたグラスと、白いテーブルに広がる染みのイメージ

お気に入りの服やソファ、カーペットに本来あるはずのない斑点。

それは掃除をしていてふと気づいたり、後日洋服に見つけてしまう赤ワインのシミ。

miku

これ、結構ショックですよね…。

赤ワインのシミは見た目が目立つだけでなく時間が経つほど落ちにくくなるため、気づいたときにはもう手遅れ…なんてことも。

それでも適切な方法を選択すれば、まだ希望が残されています。

この記事では時間が経ってしまった赤ワインの染みにも使える方法を、注意点も含めてわかりやすく紹介します。

【読むと分かる3つのこと】
■ 家にあるものでできる「赤ワインの応急染み抜き方法」
■ 落ちにくい素材やシチュエーション別の対処法
■ プロに任せるべきタイミングや料金の目安

miku

実体験を含めてお答えしていきます。

大切な洋服や家具を守るためにも、しっかり覚えておきましょう。

ワインの扱いに不慣れな方は、開栓時のトラブルもつきもの。

そんなときはこちらの記事も参考になります。

それではまず、「シミが落ちない理由」を簡単にご説明します。

目次

赤ワインの染み抜きは時間がたつと落ちない理由

シャツに時間が経過した赤ワインの染みがついた状態の写真

なぜ赤ワインの染みはこれほど落ちないのか?

私自身も疑問に感じたので、実際に調べてみた結果をお伝えします。

赤ワインには「アントシアニン」という天然の赤い色素が含まれています。

この色素は空気や水分、さらには繊維の成分と反応して、布地に定着しやすい性質があるようです。

さらに、赤ワインには「タンニン」という渋み成分も豊富。

タンニンもまた時間がたつことで繊維の奥まで染み込み、ガンコな汚れの原因になります。

miku

確かにブルーベリーなどはプラスチック容器などに色が残りがち。
ぶどうの皮も同じような色で落ちにくい…。

つまり、赤ワインをこぼして放置するとこんなことが起こります。

【シミが落ちない理由】
・酸化による変色
・色素や渋み成分の沈着
・繊維内部への染み込み

これら要素が重なり合い、市販の洗剤だけでは落ちにくい状態になるようです。

特に白いシャツやテーブルクロス、カーペットなどは色のコントラストで染みが目立ちやすく、定着も早く進んでしまいます。

赤ワインの染みはどのくらい経ったらプロに頼るべき?

時間の経過を示すアナログ時計。染みが残るか判断するタイミングのイメージ
miku

私の経験から申し上げますと、素材によって前後しますが1日ほど経っている場合は染み抜きのプロに依頼したほうが安心です。

例えば、こぼしてすぐ(1時間以内)であれば水や重曹などで簡単に落とせることが多いです。

しかし3時間以上経つとワインの色素が繊維に定着し始め、翌日にはほぼ家庭では取れにくい状態に。

さらに2日以上経つと酸化が進み、色が変わってしまうこともあります。

特にシルクやウールなどの素材は、間違った処置をすると色落ちや生地の傷みにもつながるため素人では困難でしょう。

私の場合、飲んでいる頻度が多いので比例してこぼすことも多いです。(言い訳)

ゆえに色々試して学び、そして分かったことは大きく3つ。

・クリーニングでも落ちないことがある
・ワインの染み抜きは素材で対応が異なり、一般人には厳しい
・染み抜き専門のプロに任せたらキレイに落ちた

それぞれ具体的に説明していきます。

mikuの失敗談その1:一般のクリーニング

白地に細いブルーのストライプが入ったどんな場面でも使えるお気に入りの一着。

ちょっと高かったけど思いきって買ったものでした。

気づいたのは翌日、普通に洗濯をして干す際に衝撃的なシミとの出会い。

その日のうちに最寄りのクリーニングへ駆け込みましたが。

ナナシー

もしかしたら…取れないかもしれません。

miku

可能性にかけます!

数日後、あの赤いシミは…よく見るとまだうっすらと残った状態。

街のクリーニング店の多くは「洗濯」が主な業務であり本格的な染み抜き専門処置は外部委託か、対応不可というケースもあるようです。

赤ワインのような酸化系の染みは、専門的な処置が必要だと知りました。

mikuの失敗談その2:自分で染み抜き

これは失敗しても仕方ない、と思える服などで実行した結果です。

後述する方法をあれこれ試し、確かに染み抜きに成功したものもありました。

しかし失敗して生地が傷んだり、一部色落ちしてしまったものもあります。

同じようにやっても素材が違うからか、成功したり失敗したり。

最終的に諦めのつく程度のものなら試してみても良いです。

ただし、大切なものなら無理に落とそうとせず、早めにプロに頼る判断も必要だと感じました。

最終的に大切なものは染み抜きのプロに任せた

染み抜きを行う職人の手元とエプロン姿。信頼感のあるプロの作業風景
miku

正直言って、プロに依頼するのは高い気がして悩みました…。

けれどお気に入りの服はもう売ってないし、視点を変えれば「長く使える」のでコスパは決して悪くありません。

そこで宅配クリーニングに思い切って依頼したところ、見事に染み抜きされた服が返ってきました。

赤ワインの染みが付いたシャツのビフォーアフター比較。左は大きなワインの染みがある状態、右は染みが完全に落ちた状態のシャツ
※イメージ写真

なにより手間と不安から解放されるのがプロに任せる一番のメリットかもしれませんね。

家にいながら集荷・配送まで完結するため、忙しい人や外出が難しいときにも便利です。

染み抜き特化なら「クリーニングモンスター」または「クリコム」

宅配クリーニングと言っても様々。

単純に街のクリーニングのようにコスパよく大量に扱うお店もあれば、染み抜きに強いお店もあります。

私がおすすめするのは以下の2社です。

【2社の特徴と簡単比較】

クリーニングモンスタークリコム
宅配/染み抜きクリーニング -クリコム-
まとめて出すと安い少々高価だが高い実績
(染み・汚れ除去率98.1%)
短納期が基本短納期が基本
(復元処理などは時間がかかる)
デリケート素材可ブランド・色補正まで対応
オプション無料染みに応じたオプション課金型
洋服はパック制のみ一点からOK

クリーニングモンスターは基本プランに18種類の無料オプションが付いており、衣類や布団、ぬいぐるみなど様々なコースが用意されています。

服は5点からのパック制プランによって1点あたりの低価格帯を実現。

デリケート素材でも対応可能で、もしもの時のために再仕上げや返金制度もあります。

対してクリコムは1点からの申し込みが可能で利用のしやすさが魅力的。

国家資格を持つ染み抜きのプロが対応する本格派、染みの状態に応じた的確な処置と色補正で元のキレイな状態に復元します。

簡単にまとめた詳細は次のとおりです。

【各クリーニングの詳細】

クリーニングモンスタークリコム
≪料金体系≫
衣類はパック制(5点\13,200~税込)
→1点あたり約¥1,166~¥2,200円
布団コース・ぬいぐるみコースあり
≪料金体系≫
単品制(ワイシャツ\440~、スーツ\1,200~、ボトムス\800~など)
≪染み抜き料金
特殊染み抜き(不入流技法)オプションが無料
≪染み抜き料金
通常クリーニングに加えて有料オプション
(ポイント1箇所\880~/エリア\4,400~/オール\8,800~など)
≪無料オプション
特殊シミ抜き/汗抜き加工/折り目・糊・柔軟/毛玉取り/再仕上げ/ボタン付け等、計18種
≪無料オプション
基本&デラックス仕上げ、染み抜きは有料追加
≪納期
・集荷キットのお届け:通常3営業日
・衣類は工場到着後、最短4営業日後から順次発送
・布団・ぬいぐるみは最短14営業日
≪納期
最短5日、14日後までご都合に合わせてお届け
≪利用方式
衣類5〜20点などまとめて宅配。
送料無料/保管最大10ヶ月
≪利用方式
宅配 or コンビニ持ち込みOK。
4,400円以上で送料無料、未満は送料1,100~2,200円
≪対応素材
デリケート素材可(不入流技法)/高級品対応/万一返金保証あり
≪対応素材
高級素材・革・布団・カーペットなど幅広い対応、染み抜きは国家資格者+特殊技術
\ クリーニングモンスター /
公式はこちら
\ クリコム /
公式はこちら

【クリーニングモンスターがおすすめな人】
■まとめて安く出したい
 ⇒パック制で1点あたりの料金が安く、日常着を一気に出すのに最適
■忙しくて時間がない
 ⇒染み抜き・加工・保管などがセットで、細かい指定が不要/短納期も魅力
■追加料金が心配
 ⇒汗抜き・ボタン補修・毛玉取りなどの18種無料オプションつきで安心
■デリケート素材もまとめて出したい
 ⇒不入流(いらずりゅう)の技術でカシミヤ・シルクも安心対応
■衣類を保管したい
 ⇒最大10ヶ月の無料保管サービスがあり、季節物にも向いている
■染みの種類や範囲が不明
 ⇒特殊染み抜きが無料なので「とりあえず出す」でも対応してくれる

\ 楽々依頼で保管もOK! /

【クリコムがおすすめな人】
◆少量で依頼したい
 ⇒単品制なので、1着ごとの丁寧なケアが可能
◆ブランド品・高級素材を預けたい
 ⇒国家資格を持つ職人が対応し、復元レベルの処置までできる
◆色補正や復元加工を求める人
 ⇒ワイン染みや色落ちの修復など、美術的で繊細な対応も可
◆落ちなかった染みに再チャレンジ
 ⇒他店で断られた染みにも高確率で対応実績あり
◆クリーニングの品質に妥協したくない
 ⇒通常料金はやや高めでも、細部までこだわりたい人向け

\ 大切なものをかつての新品同然に! /

やはり時間が経ってしまった汚れは素人では難しく、プロに任せるのが一番です。

あなたの依頼したい衣類等に応じてどちらにするか検討してみてください。

それでも諸事情によりなんとか家庭で対応したい場合。

これまで私が試したことのある具体的な染み抜き方法やリサーチ結果についてお伝えしていきます。

染みが「定着」する前にやっておきたいこと

赤ワインの染み抜き前に使うタオルや石けん、ブラシなど応急処置に使える道具のイメージ写真

数日経ってしまったのなら、次回の教訓としてご活用ください。

「こぼしてから数時間経ってしまった…」「気づいたのが翌朝だった…」その程度であれば、まだ完全にあきらめる必要はありません。

赤ワインの染みが定着する前に、最低限やっておくべき初期対応があります。

対応その1:乾いた布やティッシュで染みを吸い取る

まずは、乾いた布やティッシュで優しく吸い取ること。

このとき決してゴシゴシこすらないようにしましょう。

こすることで染みが広がったり、繊維の奥に押し込まれたりしてしまいます。

対応その2:水や炭酸水で軽く湿らせる

次に水か炭酸水を使って軽く湿らせること。

乾燥を防ぐことで、染みが完全に定着するのを少しでも遅らせることができます。

以下の応急処置は有効なので覚えておきましょう。

【赤ワインの染み抜きに最適な応急処置】

■ティッシュや乾いた布で押し当てて吸い取る
■常温の水や炭酸水で湿らせて染みの広がりを防ぐ
■決してこすらず、叩くようにやさしく処理する
■生地が乾かないよう湿った布を上にかけておく

とくに炭酸水には微細な気泡が含まれており、繊維に入り込んだ色素を浮かせやすくする作用があります。

また、冬場の乾燥した部屋や暖房の効いた空間では30分〜1時間で染みが乾いてしまい、完全に定着してしまうこともあります。

そのため「すぐに湿らせておく」という対応が重要。

こぼした直後でなくても、正しい対応をすれば染み抜きの成功率は上がります。

ちなみにワイン関連のアイテム整理で悩んでいる方には、グラス収納の工夫もおすすめです。

家庭でできる赤ワインの染み抜き|重曹・洗剤・お酢の使い方と注意点

赤ワインの染み抜きに使える家庭用の粉末洗剤のイメージ写真

家に専用の染み抜き剤がないときは重曹やキッチンハイター、オキシクリーン、そしてお酢など、家にあるアイテムで対応できます。

ただし、使い方を間違えると色落ちや生地の傷みの原因になることもあるので、注意点もあわせてチェックしましょう。

重曹で赤ワインを落とす方法と生地への影響

重曹はお掃除や脱臭にも使われる便利な粉状アイテム。

赤ワインの染み抜きにも効果的です。

【具体的な手順】
1.赤ワインの染みに水を少し含ませる
2.重曹を染み全体にふりかける
3.上から軽く押さえてなじませる
4.15〜30分ほど放置したあと、水でしっかり流す

この方法は染みが定着しきる前のタイミングなら、ワインの色素を浮かせて吸着してくれる効果が期待できます。

ただし注意したいのはウールやシルクなどデリケートな素材には使えないということ。

また、濃い色の布だと色あせの原因になることもあるので目立たない場所で試してから使うようにしましょう。

重曹は様々なお掃除に使えるので常備しておくと良いですよ。

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キッチンハイター・オキシクリーン・お酢の正しい使い分け

市販の漂白剤やお酢なども赤ワインの染みには有効を発揮します。

それぞれの特徴と使い方を簡単にまとめると以下のとおりです。

■キッチンハイター(塩素系漂白剤)
→白い布にのみ使用可、薄めた液を使って綿棒などで叩く。
→色柄物には使用NG、塩素臭が強く生地を傷めやすい。
■オキシクリーン(酸素系漂白剤)
→色柄物にもOK、ぬるま湯に溶かして漬け置きする。
→長時間漬けすぎると繊維を弱らせるため、30分程度が目安。
■お酢(穀物酢)
→アルカリ性の成分と組み合わせることで中和反応が起こり、赤ワインの色素が落ちやすくなる。単体では効果が薄い。

特におすすめなのはオキシクリーンを使った漬け置きです。

ぬるま湯に溶かして30分ほど染みの部分を漬けてからやさしく押し洗いするだけで、色素が浮いてくる場合があります。

お酢は単体で使うと効果があまりありませんが、重曹と組み合わせることで中和反応を起こして泡が立ち、染みを浮かせやすくなります。

オキシクリーンも長く使えて衣類だけでなく靴など、幅広く活躍するので常備がおすすめですよ。

ただし、どの方法も「生地の色落ち」や「風合いの変化」が起きるリスクあり。

実際に、花王の染み抜きガイドでも「素材に応じた使い分け」が推奨されています。

同じく目立たない場所でテストしてから使うようにしましょう。

どの家庭アイテムにも言えることですが、赤ワインの染み抜きに“万能”な方法はありません。

少しでも不安がある場合は無理にこすったり漂白剤を強く使ったりするのではなく、プロに依頼が安全です。

次章では台所洗剤や歯ブラシなど、より身近なアイテムでの処置法をご紹介します。

赤ワインの染みを“もっとキレイに落とす”ための小技や裏ワザ

洗濯後にきれいになった色とりどりの子ども用ドレスが風に揺れている写真

ここでは重曹やオキシクリーンよりも家庭にある身近なものを使って、より効果的に染みを落とすためのテクニックを紹介します。

道具を使って工夫すれば、染み抜きの効果は大きく変わるでしょう。

台所用洗剤と石けんを使うときの工夫と落とし穴

どの家庭にも必ず置いてあるのが台所用洗剤です。

特に中性洗剤は油汚れにも強いため、赤ワインに含まれる油性の成分やタンニンを浮かせる効果が期待できます。

また、石けんと合わせて使うことで染み抜きの効果がより期待できるでしょう。

【おすすめの使い方】
1.ぬるま湯に台所用洗剤を数滴ほど溶かす
2.タオルに含ませて、染みを軽くたたく
3.色素が浮いてきたら、固形石けんをこすらず塗る
4.再びタオルでポンポンと押さえて泡を取る

この「洗剤で染みを薄めて石けんで吸着」という2段階のやり方が意外と効果的です。

ただし注意点もあります。

洗剤や石けんを使った後は、しっかりと水拭き・水洗いをしないと黄ばみやニオイの原因になることも。

特に洗濯できないカーペットやソファなどに使う場合は、水でよく絞ったタオルなどで丁寧に拭き取りを繰り返すことが大切です。

また、素材によっては泡立てすぎると繊維を傷めることもあるため「強くこすらない・こまめにチェックする」を心がけて使ってみましょう。

歯ブラシ・綿棒・ガーゼなど道具で差がつくテクニック

赤ワインの染み抜きでは、使う道具の選び方も大事なポイントになります。

洗剤を使っても落ちにくいのは「汚れが繊維の奥に残っている」「洗剤が染みにきちんと届いていない」といったケースが多いからです。

そこで活用したいのが以下の身近な道具たち。

■歯ブラシ:毛先が柔らかいものを使い、なでるように染みの外側から中心へ押し出す。
■綿棒:小さな染みにピンポイントで洗剤を塗り込めて、狙った部分だけに使えるのが便利
■ガーゼ:水や洗剤を含ませた状態でやさしく拭き取ることで繊維を傷つけずに泡や色素を吸着できる

こうした道具をうまく使い分けることで「こすらずに汚れを落とす」「狭い範囲だけ狙って処理する」といった工夫ができます。

特に歯ブラシは、水で濡らしてから使うと効果アップ。

毛先が汚れを押し出しながら水分で染みを薄めてくれます。

注意点は、力を入れすぎないこと。

こすりすぎると色柄の生地では色落ちや毛羽立ちが起きる可能性があるため、軽い力で「トントン」と叩くように使うのがコツです。

次章ではカーペットやソファといった洗えない素材への染み抜き方法をご紹介します。

余談ですが、開けたワインが飲みきれなかった場合はこちらの記事の保存方法も役立ちますよ。

カーペット・ソファにこぼれた赤ワインの染み抜き|素材別対処法

カーペットやソファにこぼれた赤ワインの染みと、その周囲の布地の質感を写した写真。素材ごとの染み抜き方法の重要性を示している

赤ワインをこぼした場所が、洋服やテーブルクロスなら洗濯ができます。

しかしカーペットやソファのように簡単に洗えないものだと「どうしたらいいの?」と困ってしまいますよね。

実はこうした布製品は、洗えないからこそ落とし方にコツがあります。

しっかり吸収する・広げない・こすらない、この3つが重要なポイント。

ここではカーペットやソファに付いた染みの対処法をご紹介します。

カーペットに染みた赤ワインの落とし方

カーペットにワインをこぼしてしまった場合は、とにかく早めの対応がカギになります。

放置すると繊維の奥まで染み込み、表面だけでなく裏側まで色が広がってしまうことがあるからです。

【カーペットの染みの基本的な落とし方】
1.ティッシュやタオルで染みを上から押さえて吸い取る
2.水または炭酸水を少しずつ染みにかける(ぬるま湯はNG)
3.ガーゼやタオルでトントンと軽くたたきながら水分を吸い取る
4.汚れが残るようなら、中性洗剤を薄めて染みになじませる
5.乾いたタオルで吸い取り、水を含ませて洗剤をふき取る

ポイントは「絶対にこすらないこと」と「吸い取りに集中すること」です。

こすってしまうと赤ワインの色素がカーペットの奥に押し込まれてしまい、表面はきれいに見えても後からまた染み出してくることもあります。

また、ぬるま湯を使うと色素が定着しやすくなるため、常温の水または炭酸水を使うようにしましょう。

なお、毛足の長いカーペットやウール素材のものは水を含みすぎるとカビの原因にもなります。

最後はドライヤーの冷風や扇風機などでしっかり乾かすのも忘れないようにしてください。

ソファやクッションなど布製品ごとの注意点

ソファの場合は座面の中までワインがしみ込んでしまうことが多く、より慎重な処理が必要に。

まずは、表面の水分を吸い取るところから始めます。

その後、布部分が取り外せるソファであれば洗えるかどうかタグで確認し、手洗いやクリーニングを検討してもよいでしょう。

取り外しができない場合やクッション部分にまでしみ込んでいる場合は、次のように対処します。

【ソファの染みの対処法】
1.吸水力のある布やガーゼで押さえ、余分な液体を取り除く
2.水で薄めた中性洗剤を少量ずつつけて、綿棒で染みを叩く
3.乾いた布で吸い取り、きれいな水で濡らした布で洗剤をしっかり拭き取る
4.仕上げに、固く絞ったタオルで表面を整える

また、革製や合皮のソファの場合は水や洗剤の使用が逆効果になることもあります。

その場合は水を使わず、乾いた布で表面の汚れだけをやさしく拭き取ると覚えておきましょう。

生地によっては洗剤や水分が残ることで輪染み(丸いシミ)ができてしまうこともあります。

布で少しずつ均一に拭き広げ、乾かすときは自然乾燥が理想的です。

【まとめ】時間が経った赤ワインの染み抜きはプロに任せるのが安心

赤ワインの染みは時間が経てば経つほど落としにくくなります。

家庭で試せる染み抜きを含めてご紹介しましたが、万全を期すならプロに任せるのが一番安心です。

「大切な服」「お気に入りの布製品」「自信がない素材」の場合は早めに相談しましょう。

それではこれまでの内容をまとめます。

【時間が経った赤ワインの染み抜き対処法まとめ】
・赤ワインの染みはアントシアニンとタンニンが原因で定着しやすい
・素材によるが染みが付いてから1日ほど経過している場合は染み抜き専門のプロに依頼が安心
・宅配クリーニングならネットで簡単に依頼できる
・一般的なクリーニングに依頼しても染みが落ちないことがある
・失敗しても仕方ないと思える服なら自分で染み抜きしてみる価値はある
・応急処置は「こすらず・乾かさず・吸い取る」
・重曹は汚れを浮かせて吸着するが、素材に注意
・オキシクリーンは色柄物にも対応、30分漬けが目安
・お酢やキッチンハイターは使い方にコツと注意が必要
・石けんは中性洗剤と組み合わせて段階的に使うと◎
・歯ブラシや綿棒を使う際は“こすらず叩く”のがポイント
・拭き取りにはガーゼなど吸水性の高い布を使うと効果的
・カーペットは水を使いすぎない+ドライヤーで乾燥
・ソファは構造により浸透しやすいため綿棒や布で慎重に
・革製や合皮の場合は乾拭きとプロへの相談が最適

大切な洋服や家具に赤ワインをこぼしてしまっても、あわてず落ち着いて、できることから丁寧に対応すれば大丈夫。

もし「これは難しそう…」と感じたときは、専門のクリーニングに頼ってみましょう。

あなたの大切なものが、キレイな状態を取り戻せますように。

宜しければこちらもどうぞ。

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