もはやいつ買ったのかすら分からないワイン。
押入れの中から偶然発見したり、冷蔵庫の奥から出てきた、なんてことはないですか?
ナナシーこれ、まだ飲めるのかな?
ナナシー捨てたらもったいないけど…。
そんなふうに迷ってしまいますよね。
ワインは賞味期限が書かれていないことが多く、初心者ほど判断が難しいお酒です。
しかも、古いワインほど「高そうだから捨てにくい」という心理も働きます。
そこでこの記事では、ワインに詳しくない方でも迷わないよう、古いワインの見分け方を整理してみました。
読み終えるころには、古いワインは「どうすればいいか」がすぐに分かりますよ。
古いワインは飲める?まずは知っておきたい考え方

古いワインは、必ずしも飲めなくなるわけではありません。
ただし「何年経ったらアウト」という単純な話でもないのが難しいところ。
ここではまず、ワインの賞味期限の考え方と、飲めるかどうかの判断基準を整理してみましょう。
ワインに賞味期限がない理由とは?
結論から言うと、ワインには基本的に賞味期限の表示がありません。
というのも、ワインは他の飲み物とは少し違う性質を持っており、ボトルに詰めたあとも熟成という形でゆっくり変化するためです。
中には10年~20年、さらに何十年と熟成させて、最高の飲み頃を迎えるワインもあります。
時が経つほど価値が高まるものもあるため食品のように期限は決めにくく、食品衛生法の考え方でも一般的なワインには賞味期限表示が不要とされています。
これは日本だけの話ではありません。
海外でもワインに賞味期限が書かれていないのは普通で、世界的に共通した考え方です。
ただし、賞味期限がないからといって、何年経っても必ず美味しいわけではありません。
mikuこのあたりが、初心者にとってハードルが高く感じられる要因の一つでもあります。
ワインにはそれぞれ「美味しく飲める飲み頃」が存在していると覚えておきましょう。
ワインの状態はどうやって見分ける?
古いワインが飲めるかどうかは「年数」よりも状態で判断するのが基本です。
ワインは腐りにくいものですが、保存状態によって味や香りが大きく変わります。
そのため古いワインを見つけたら、まずは見た目と匂い、そして少量の味見で確認しましょう。
もし少しでも違和感があるなら、無理に飲まず別の使い道に回すのが安心です。
ワインの劣化を見分けるポイントは、大きく分けて4つあります。
匂いが変わっていないか(コルク臭・酢のような匂い)
最初に確認したいのがワインの匂いです。
開けた瞬間に刺激臭などがあれば、酸化が進んで劣化している可能性があります。
特に注意したいのは「湿った段ボール」や「カビ」っぽい香り、押し入れのような匂い。
これはコルクが原因で起こる「コルク臭」と呼ばれ、全ワインの約2~5%程度で発生、ワインの香りを台無しにしてしまいます。
色が変わっていないか(赤は茶色、白は黄色〜茶色)
次に確認したいのがワインの色です。
ワインは酸化が進むと見た目の色が変わることがあります。
赤ワインの場合は鮮やかな赤紫が薄くなり、茶色っぽい褐色に近づいていきます。
白ワインは透明感がなくなり、黄色や茶色に変化しやすいです。
もちろん熟成したワインは自然に色が落ち着くこともありますが、濁りが強かったり、明らかに茶色い場合は注意しましょう。
液漏れしていないか(コルクの劣化サイン)
ボトルの外側も、できればチェックしておきたいポイント。
ボトルの口やラベル付近がベタベタしている場合は、コルクの劣化により液漏れしているかもしれません。
液漏れが起きると、瓶の中に空気が入りやすくなります。
その結果、ワインの酸化が進み、味や香りが落ちてしまうことがあります。
コルク周辺が湿っている場合は、保存中にコルクが弱っていた可能性を示すサイン。
この状態のワインは、開けたあとに香りが抜けているケースが多いです。
不自然な泡が出ていないか(発酵が進んでいる可能性)
泡の有無も、意外と重要なチェックポイントです。
スパークリングワインなら泡が出るのは普通ですが、赤や白で泡が出るのは不自然。
ボトルを開けたときにプシュッと音がしたり、注いだあとに細かい泡が出続けたりする場合は注意しましょう。
ワインの状態が変化し、味が大きく損なわれている可能性があります。
泡が出るワインは香りよりも味が崩れているケースが多いので、違和感がある場合は、飲まずに別の用途に回した方が無難でしょう。
ワインの賞味期限は未開封なら10年・20年常温でももつのか?

未開封のワインは種類と保存状態によって、数年で味が落ちるものもあれば10年・20年持つものもあります。
ただし「未開封なら何でも長持ちする」というわけではなく、前述したようにワインそのものに向き不向きがあるんです。
スーパーで買ったワインを押し入れに入れておけば20年後も美味しいかと言われると、かなり難しいでしょう。
つまり未開封ワインの寿命は「年数」ではなく、条件が揃っているかどうかで決まります。
まずは最重要ポイントとなる「保存状態」から見ていきましょう。
未開封ワインの寿命は「保存状態」で決まる
未開封ワインの寿命を左右する最大の要素は、保存状態です。
同じワインでも置き場所が悪いと、数年で劣化することがあります。
理由はシンプルで、ワインは暑さと温度変化に弱いから。
日本の夏は室温が30度を超えることも多く、ワインにとってはかなり厳しい環境です。
長持ちさせたいなら次の条件を意識しましょう。
つまり「常温保存OK」でも、室温変化が激しい部屋は注意が必要。
逆にワインセラーや冷暗所で保管されていたなら、期待できる可能性が高まります。
長期保存できるワインは設計が違う(熟成向きの造り)
ワインには買ってすぐ飲む前提のものと、寝かせて美味しくなるものがあります。
そして10年・20年持つワインは熟成も視野に入れて造られています。
熟成向きワインの特徴は以下のとおりです。
これらに加えて、醸造や熟成方法によっても寿命は変化すると覚えておきましょう。
逆にフルーティーで軽いワインは、早めに飲んだ方が美味しいケースが多め。
コンビニやスーパーの手頃なワインは、基本的に「すぐ飲む用」と考えると分かりやすいです。
ふどう品種によって寿命が変わる(長持ちしやすい品種とは)
ワインが長持ちするかどうかは、ぶどう品種によっても大きく変わります。
品種ごとに酸味や渋みの強さが違い、熟成への耐性が変わるためです。
長期熟成向きの代表的な品種は次のとおり。
≪長期熟成向きの代表品種と熟成目安≫
| 赤ワイン | 白ワイン |
|---|---|
| ■カベルネ・ソーヴィニヨン(~30年) ■ネッビオーロ(~30年) ■シラー(~20年) ■テンプラニーリョ(~20年) | ■リースリング(~30年) ■シャルドネ(~20年) ■シュナン・ブラン(~20年) |
赤ワインは渋みが強いほど熟成で角が取れ、味に深みが出やすい傾向があります。
そのためカベルネ・ソーヴィニヨンやネッビオーロは、長期保存向きの代表格といえるでしょう。
一方で白ワインは、基本的にフレッシュさが魅力のものが多いです。
ただしリースリングのように酸味がしっかりしている品種は、熟成で蜂蜜のような香りが出ることもあります。
「赤だから長持ち」「白だから短命」ではなく、品種で考えるのが失敗しにくいコツです。
開封済みの古いワインは飲めるのか

結論から言うと、開封済みのワインは未開封よりも圧倒的に劣化が早まります。
mikuこれは古い・新しい関係なく共通するポイントです。
開封してから数日程度であれば、むしろ味がなじんで美味しくなることもしばしば。
ただし、1週間・2週間と時間が経つにつれて、味わいは落ちやすくなります。
ワインは開封した瞬間から空気に触れ、時間とともにゆっくり酸化が進んでいくためです。
温度管理・冷蔵保存していれば開封済みでも大丈夫?
確かに、常温や温度変化のある場所に置くよりは長持ちしますし、味わいや香りも維持しやすくなります。
しかし、開封後の劣化を早めているのは温度だけではなく空気に触れることです。
酸化の進行はもちろん、空気中には目に見えないホコリなども存在します。
そのため、いくら適切に保存していても、できるだけ早めに飲み切るのが理想です。
具体的な期限については以下で取り上げているので、合わせてチェックしてみてください。

沈殿物(オリ)が出る理由と飲んでもよいケース
ワインの底には、黒っぽいカスのような沈殿物が出ることがあります。
これを見ると「腐ってるのでは?」と不安になるかもしれません。
mikuしかし、これは割とよくあること。
劣化のサインではないです。
特に赤ワインなら沈殿物が出るのはむしろ自然な現象。
沈殿物の正体は「オリ」と呼ばれる成分で、ワインの色素や渋みが固まったものです。
熟成が進むと、こうした成分が底に沈んでいくため、古いワインほど出やすくなります。
オリよりも注意したいのはワイン全体が濁っていたり、ドロッとして見える場合です。
こちらのケースは、劣化が進んでいる可能性もあります。
オリが気になるときは注ぎ方を工夫しましょう。
ボトルを振らずに立てて置き、静かに注ぐだけでもオリが舞いにくくなります。
香りや味に問題がなければ、オリがあっても過度に心配しなくて大丈夫ですよ。
古いワインは捨てるしかない?売却や料理の使い道

ナナシー飲めないなら…処分しかないか。
mikuちょっと待ってください!
流しに捨ててしまうのは、一番もったいないですよね。
実は飲用としては厳しくても、料理には使えることがありますし、状態の良いワインなら値が付く可能性もあります。
古いワインは売れる?売却できる条件と注意点
売れる可能性があるのは、基本的に未開封で保存状態が良いワインです。
開封済みのワインは、ほとんどの場合売却が難しいと考えた方がよいでしょう。
値の付く可能性があるワインは次のとおりです。
【売却の可能性があるワイン】
・未開封
・ラベルが読める程度に残っている
・液面が極端に下がっていない
・ボトルから液漏れしていない
・人気銘柄やブランドワイン
特にブルゴーニュなど有名産地のワインや、ヴィンテージが評価されているものは価値がつきやすいです。
反対に、スーパーで取扱うようなデイリーワインは、古くても値はつきにくい傾向があります。
売却をするのであれば、ワイン専門の買取業者やフリマアプリが有力です。
ただしフリマの場合は、配送中の破損リスクや保存状態の説明なども必要になるため注意しましょう。
また、古いワインは保管環境が分からないと価値が下がりやすいです。
ワインセラー保管など、管理状況が明確なほど信頼されやすくなりますよ。
miku売る検討をしているなら、
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古いワインの使い道は?料理に活用できるケース
古いワインの使い道として、一番おすすめなのは料理。
料理ではワインの酸味が「うま味の引き立て役」になるからです。
そのままでは飲みづらいワインも、煮込み料理やソースで使えば活躍します。
ツンと感じる酸味は、火を通すと意外と気にならなくなりますよ。
詳しい料理の代用方法は以下でご紹介しています。

こちらは白ワインをメインにしたお話ですが、赤ワインならトマトベースの料理と相性がいいです。
ただし、赤白どちらのワインもカビ臭さや強烈な異臭がある場合は料理にも向きません。
その場合は無理に使わず、処分してしまいましょう。
古いワインの処分方法|捨て方と注意点
料理にも使えず、売却もできない場合は残念ながら処分しかありません…。
中身を処理してから、自治体のルールに沿って分別しましょう。
ワインを流しに捨てるときは匂いが残ることがあります。
排水口に一気に流すのではなく、水を流しながら少しずつ処理すると安心です。
・中身は一気に流さず、少しずつ処理する
・瓶は洗ってから分別する
・コルクやキャップは素材ごとに分ける
ワインは「飲めない=無価値」ではないです。
売れることもあるし、料理に使えるケースもある。
それでもダメなら安全に処分する。
この順番で考えれば、古いワインをムダにせずスッキリ片付けられますよ。
古いワインに関するよくある質問(Q&A)

これまでのお話は理解できても、「うちのワインはこのケースに当てはまるのかな?」と感じた方もいると思います。
古いワインは状況が人それぞれなので、細かい疑問が出てくるのは自然なこと。
そこでこの章では、古いワインについて特に質問が多いポイントをQ&A形式でまとめました。
気になる項目だけ拾い読みしてもOKなので、ぜひ参考にしてください。
Q.見た目が茶色いけど飲めますか?
Q.白ワインが黄色(黄金色)になっているのは劣化ですか?
Q.コルクがボロボロでうまく開けられません
詳しい対処法はこちらをご覧ください。

Q.ワインが酢みたいな匂いになった場合は料理に使えますか?
Q.開封していないのに液面が下がったり減っているのはなぜ?
【まとめ】古いワインは「飲めるか」を見極めてムダなく活用しよう
古いワインは捨てるしかないと思われがちです。
しかし実際は、保存状態やワインの造りによって「飲めるケース」もありますし、飲めなくても料理などで活用できることがあります。
大切なのは年数だけで判断せず、色・香り・味を落ち着いて確認すること。
それでは、ここまでの内容を整理しておきます。
【古いワインまとめ】
■ワインは基本的に賞味期限の表示なし、熟成で味が変化する飲み物
■未開封でも保存状態が悪いと劣化する、年数だけでは判断できない
■ワインの寿命は「温度・湿度」が大きく影響する
■長期保存できるワインは、最初から熟成向きの設計が多い
■赤・白だけでなく、ぶどう品種によっても寿命の傾向は変わる
■価格帯が高いワインほど長持ちしやすい傾向はあるが、例外もある
■開封済みワインは空気に触れるため、未開封より劣化が早い
■開封後は正しい保存でも酸化は進むため、早めに飲み切るのが理想
■沈殿物(オリ)は熟成で自然に出ることがあり、必ずしも劣化のサインではない
■濁りや酸味が強い場合は、そのまま飲まず料理用に回すのが安心
■古いワインは煮込み料理やソースなど、料理で活用できるケースが多い
■未開封で状態が良いワインは、銘柄によっては売却できる可能性もある
■使えない、売れない場合は、自治体ルールに従って処分すればOK
古いワインは飲めるかどうかだけでなく、「美味しく楽しめるか」「料理に活かせるか」で考えるとムダがありません。
押し入れに眠っていた一本も、正しく判断すれば意外な楽しみ方ができます。
もし古いワインを見つけたら、まずはどんなタイプのワインなのか確認してみてください。
それだけで、失敗の確率はグッと減りますよ。
よろしければこちらもご一読ください。


