神の雫が“ひどい”と言われるのはなぜ? 原作・テレビドラマ・Hulu版を比較してわかったこと

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暗い背景に浮かぶ赤ワインのグラスと幻想的な光の反射。神の雫の世界観をイメージしたビジュアル。

ワインをテーマにした作品『神の雫』は、長年にわたって多くの人に読まれてきました。

その独特な世界観が高く評価される一方で「ちょっと大げさすぎる」「つまらない」と感じる声もネットで見かけます。

そんな声を見聞きして実際はどうなのか、気になった方もいるのではないでしょうか?

miku

神の雫はワインの世界観が広がるので、私はおすすめしています。

そこでこの記事では『神の雫』が“ひどい”と評価される理由や各作品の違い、どんなお話なのかご紹介します。

≪この記事を読むとわかる3つのこと≫
・神の雫がひどいと言われている理由
・原作や旧ドラマ、2023年オリジナルドラマHulu版の違い
・試し読みや無料配信の最新情報

それではさっそく参りましょう。

神の雫で登場する話題のシャトーモンペラやプリズナーについてはこちら!

目次

神の雫が“ひどい”と言われる理由とは?

結論を強調するために赤いマーカーで下線が引かれた「CONCLUSION」の文字

ズバッと結論を申し上げたいのですが、その前にご説明しなければなりません。

miku

神の雫は大きく3つの作品に分けられ、それぞれ「ひどい」と言われる理由が違います。

まずはその3つの作品について触れさせてください。

【はじめに】神の雫は3つのパターンがある

『神の雫』には3つの代表的な作品があります。

1.原作漫画
2.2009年の日本テレビ版ドラマ(全9話)
3.2023年に配信されたHulu版ドラマ『Drops of God』(全8話)

一見すると同じ作品に思えますが、実際は異なります。

特にHulu版は、原作や旧ドラマを知らない人でも楽しめるように国際向けに再構築された別作品と言えるほど。

この違いを知らずに評価などはできません。

それぞれの作品がどのように「ひどい」と言われているのか、順を追って説明します。

原作マンガがひどいと言われる理由

原作漫画『神の雫』は、ワインの魅力を感覚的かつ詩的に伝える独特な表現で人気を集めました。

ただ、その表現スタイルこそが「ひどい」と言われる一番の理由でもあります。

読者の間でよく指摘されるのが大げさな比喩表現です。

ナナシー

「このワインは、ペガサスが荒野を駆けるような味だ」

ナナシー

「まるで母の腕に抱かれて眠っているような安心感だ」

こうしたセリフが続くことで「厨二っぽい」「ワインを語ってるんじゃなくて、詩じゃん」と感じる人もいます。

また、ワインに詳しくない人にとっては出てくる用語や設定が難しく、読者を置き去りにしてしまう面も否めません。

一方で、それを“個性”や“味わい”と捉える読者も多く、ここは完全に好みが分かれるポイントです。

神の雫テレビドラマの評価(2009年版)

神の雫が最初に実写化されたのは2009年。

日テレ版ドラマは原作に比較的忠実で、神咲雫(かんざき・しずく)を主人公に据えています。

しかしシーズン化されることなく放送は全9話で終了。

視聴率は平均で8%台と伸び悩み、視聴者の評価も厳しいものでした。

ナナシー

あのセリフを実写でやるのは無理がある気がする…。

ナナシー

漫画は好きだけど、ドラマはちょっと耐えられなかった。

このように、原作の表現をそのまま映像化したことで漫画では許容される誇張がドラマでは“痛々しく”見えてしまったことが一つの原因です。

例えばテニスの王子様を思い出してください。

アニメやマンガでは現実ではあり得ない表現が楽しめても、実写化したらきっとCGだらけだし、非現実的過ぎて観るに堪えません。

原作に忠実なのは素晴らしいですが、可視化した際の伝え方には難しいものがありそうです。

神の雫ドラマHulu版の評価(2023年)

一方で2023年に配信されたHulu版『Drops of God』では主人公がフランス人女性に変更され、ストーリーも完全に再構築。

国際的な視点から、よりリアルな人間ドラマ+ワインバトルとして描かれ、海外メディアからも高く評価されています。

・当初は視聴にあまり期待していなかったものの、実際に見始めると想像以上に楽しめたという声
・ワインの試飲やテストといった一見地味に思える要素を背景に、どんどん面白く展開していく点に驚かされ、気づけば全8話をわずか数日で視聴してしまったという体験談
・物語はワイン造りの工程や製造の秘密を中心に描かれており、その内容に強く惹きつけられたという意見
・Huluの無料キャンペーンを利用して念願の視聴を果たした人も多く、配信サービスに加入してでも見る価値があった

参考:Filmarks

海外勢からの評価は驚異の★4.7(466件/6月時点)で日本の評価は★3.6(42件/6月時点)となっています。

これらの人気からHulu版の神の雫はシーズン2が決定しており既に撮影は終了、公開を待つ段階です。

≪Huluの特徴≫
・月額1026円(税込)広告なし見放題
・約14万本の動画配信
・ダウンロードしてオフライン再生可能

miku

私はドラマも好きなので必ず観ます。

\ 神の雫『Drops of God』はHulu独占配信 /

結論として「神の雫がひどい」と感じる理由は媒体ごとの演出の違いや表現の受け取り方、そしてワインというテーマの難しさにあります。

しかし、単純に他者の評価だけで判断するのはもったいないかもしれません。

次の章では、原作や登場人物の基本情報をもう少し詳しく紹介します。

『神の雫』とは?あらすじや基本情報

漫画 神の雫

『神の雫』はワインをテーマにした異色の漫画作品。

しかしただのグルメ漫画ではなく、そこにはミステリーやバトル、そして家族の葛藤まで詰まっています。

まずは作品の基本情報やどんな物語なのかをざっくり把握しておきましょう。

ここを押さえておくと後の比較や評価もわかりやすくなりますよ。

漫画は全何巻?続編『マリアージュ』との違い

『神の雫』は2004年から2014年にかけて講談社の『モーニング』で連載された漫画で全44巻で完結しています。

そして2015年からは『マリアージュ〜神の雫 最終章〜』として連載され、こちらも2020年に完結しました(全26巻)。

つまり本編と最終章あわせて70巻分の長編シリーズになっています。

本編と続編の違いを簡潔にすると以下のとおりです。

【本編と続編の違い】
・『神の雫』のあらすじ
主人公の雫と遠峰一青が父の遺産(ワイン)をかけて12使徒+神の雫を探す
・『マリアージュ』のあらすじ
その後の雫が料理とワインの“マリアージュ”をテーマに成長していく

長期連載ですが、基本的には1話ごとにワイン1本+その背景という構成なので途中から読んでも楽しめる設計になっています。

実際に販売されているコスパの良いワインなども登場するのできっと試してみたくなりますよ。

因みにコスパと言えばベルーナワイン。

神の雫の作者は実は兄妹?「亜樹直」という共同ペンネーム

原作の「亜樹直(あぎただし)」は兄妹(きょうだい)であり、二人で一つの作品を手掛けています。

原作ストーリーを2人で担当し、作画はオキモト・シュウが手がけています。

兄・樹林伸さんは、かつて『金田一少年の事件簿』の原作も担当していた実績のある作家。

妹の樹林ゆう子さんはワインジャーナリストとして活躍し、フランスにも人脈があります。

つまり『神の雫』はこの兄妹それぞれの強みであるエンタメ構成力とワイン専門知識が融合して生まれた作品なんです。

この二人の手によって「専門的なのに読みやすい」「情報量が多いのに話はしっかり面白い」という独特のスタイルが作られました。

『神の雫』は「ワインを知ってる人向け」ではなく物語としても楽しめる“冒険型ワイン漫画”と言ってもよいでしょう。

次の章では物語が映像化されてどう変わったのかを比較しながら見ていきます。

神の雫の漫画・テレビ版・Hulu版の違いを比較

スマートテレビでHuluやNetflixなどの動画配信サービスを表示している画面

『神の雫』という作品は、その独特の表現から媒体によって大きく印象が変わります。

漫画だけを読んだ人とドラマだけを観た人では、まるで違う作品を体験している感覚に。

ここでは原作漫画と2009年の日本テレビ版ドラマ、そして2023年のHuluドラマ『Drops of God』の違いを比較してみます。

どれを観るか迷っている方や、もう一度別の形で楽しみたい人は参考にしてみてください。

原作(テレビドラマ)とHulu版『Drops of God』の違い

冒頭で少し触れましたが、2009年に放送されたテレビドラマは原作を踏襲しているためほとんど差はありません。

大きく違うのはHuluで放送されるドラマです。

立ち位置も違えば主人公の性別まで違うので、話の筋は同じだけど別のストーリーと捉えたほうが良いかもしれません。

比較項目原作/テレビドラマHulu版『Drops of God』
主人公神咲雫(男性)/亀梨和也カミーユ(フランス人女性)/フルール・ジェフリエ
敵/ライバル遠峰一青(義兄)/田辺誠一遠峰一青(父の弟子)/山下智久
物語父の死後、ワインコレクションを巡る争いに巻き込まれる世界的ワイン評論家が遺言で2人の後継者候補を指定
構成12使徒+神の雫、全13本のワインを探す長編テイスティング勝負で父の遺産(ワインと知識)を継ぐ者を決める
物語の雰囲気原作準拠・やや漫画的演出家族ドラマとしてシリアスでリアルな演出
恋愛要素少なめより深く感情的な人間関係が描かれる
舞台主に日本フランス、日本、アメリカの多国籍舞台
言語日本語のみ多言語(英語・フランス語・日本語)対応

Hulu版はストーリー展開からキャラの関係性、演出すべてがグローバル視点で構築されており、原作を知らなくても楽しめる内容になっています。

『神の雫』は本場フランスで人気

『神の雫』は実はフランスでは“バイブル”のように扱われるほど人気があります。

原作漫画がフランス語に翻訳された当初から話題となり、ソムリエやワイン愛好家の間で「教養漫画」として評価されてきました。

その理由は以下の通りです。

・ワインに関する描写が正確で深い
・ストーリーが哲学的でヨーロッパ的な美意識と相性が良い
・ワインの実在銘柄が多く登場し、楽しみながら知識が得られる

Hulu版『Drops of God』は日仏米の共同制作という点も評価され、フランス・イギリス・アメリカなどのレビューサイトで軒並み高スコアを獲得しました。

演技や演出も国際水準で「日本原作をここまで再構築できるのか」と話題に。

ドラマはどこまで原作をカバーしているの?

上述したようにHulu版は全くの別物なので設定のみをカバーと考えてよいです。

ではテレビドラマ版はというと…。

■テレビドラマ版のストーリーの進捗は4巻まで

70巻の原作に対してドラマは本当に序盤止まり、後半の盛り上がりや最終章は描かれていません。

また、視聴率も良くなかったことからテレビドラマ版の続編の話もないようです。

本編を知りたい場合は漫画を読み進めてください。

miku

原作の実写化がないのは残念ですが、朗報もあります。

「神の雫/Drops of God」シーズン2の公開は決まっている!

上述したように、Huluで放送されていた神の雫は好評で第二弾が既に決まっているんですね。

山下智久さんが引き続き遠峰一青を演じということで、ファンにとってはうれしい限りではないでしょうか。

シーズン2は日本では同じくHulu限定配信、他の国々ではAppleTV+配信予定のようです。

というのが昨年(2025/5月)に発表されてから早1年が経とうとしています。

そこで進捗が気になってリサーチしたところ、順調に進んでました。

山下智久さんのファンが神の雫のクランクアップをお祝いしています。

”山下智久の日記(1/20)『神の雫』シーズン2 この日クランクアップ”

出典:神の雫シーズン2 クランクアップ!

「クランクアップ」は映画や映像の撮影がすべて終了したことを意味します。

miku

Huluでの放送が楽しみ!!

\ 休日はワインを片手に神の雫 /

神の雫は無料で読める?配信や最適な購入方法

本を真剣に読む女性の上半身。神の雫の漫画や購入方法のイメージを表現。

神の雫は連載開始からかなり経過しています。

そのため、コミックなら初回の第一巻は無料で読めるところもある様子。

ただ、それ以上は普通に購入かサブスク形式で月額課金になるようです。

【初回1巻のみ無料】
・ブック放題
・まんが王国 など

紙媒体もBOOKOFFなどなら100円~300円程度の安価で入手可能です。

しかし神の雫は全44巻+続編26巻あるため、電子書籍の方が管理がしやすいでしょう。

miku

私のおすすめはAmazonのKindleや楽天ブックスです。

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対して楽天ブックスは現時点で3巻まで無料となっています。

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Amazonプライムなどで神の雫は観られる?

2009年版ドラマに関してはほとんど取扱いがなく、Netflixなど他社でも配信は確認できませんでした。

そのため原作を知りたい方は書籍ということになります。

神の雫『Drops of God』については日本はHulu独占配信(海外ならAppleTV+も可)です。

そのためAmazonやAbemaでも配信はありません。

miku

私はAmazonプライム会員ですが、最近は広告表示も強制になったのでHulu一本にしようか検討中。

この機会に乗り換えもアリだと思います。

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【まとめ】神の雫がひどいと感じたら、観てないほうをチェックして!

神の雫はその独特な表現から、媒体やイメージごとにまったく異なる顔を持つ作品となっています。

漫画とドラマでは描かれる雰囲気やテンポ、演出のクセやキャラクターの感情の出し方で、見る側の受け取り方は変わるでしょう。

マンガが「つまらない」と思った方はドラマを、ドラマが「微妙」と思った方は原作を読んでみてください。

案外ハマってしまうかもしれませんよ。

≪神の雫まとめ≫
・『神の雫』には漫画・2009年ドラマ・Hulu版の3パターンがある
・「ひどい」と感じる理由は、表現のクセ・演出の違和感・相性
・原作は全44巻+続編26巻、独特な比喩表現が魅力でもあり賛否はある
・2009年ドラマは原作を再現しつつも、演出は微妙で視聴率も良くなかった
・Hulu版『Drops of God』は国際的に高評価を受けた再構成ドラマ
・Hulu版はシーズン2の撮影が終了、公開迫る!
・各媒体で描き方が大きく違うので「観てないほう」を試す価値がある
・漫画は電子書籍で無料巻があり、Hulu版は現在も配信中

あなたにぴったりの“神の雫”を、ぜひ見つけてみてくださいね。

宜しければこちらもどうぞ。

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