ナナシーなんだか思ってた味と違った…。
そんな言葉をネットで見かけて、少し敬遠してしまう人もいるでしょう。
実際に飲んでみて「甘すぎた」「軽すぎる」と感じた人もいれば、「思ったより美味しかった」と評価する人もいます。



ちなみに私はマスカットベリーAなら甘めが好きです。
このように意見が分かれるワインですが、その理由にはちゃんとした“背景”があります。
この記事では「まずい」と言われる理由やどうして評価が分かれるのか、その本当の原因と種類の違いについてお伝えします。
読み終える頃には「まずい=自分の好みに合わなかっただけかも」と納得できるはずです。
ちなみにアルパカやベルーナが提供するワインのラインナップも実際には好み次第。
不評よりも高評価が多くて人気ですよ。




なぜ「マスカットベリーAはまずい」と言われるのか?評判と真実


結論からいえば、マスカットベリーAは種類やスタイルが多く、選び方次第で印象がガラッと変わるワインなんです。
そのため「マスカットベリーA」という名前のみで試してみると、好みによって「まずい」「美味しくない」といった印象を受けるでしょう。



マスカットベリーAはぶどうの品種であって商品ではないんですね。
甘めや辛口テイスト、ミディアムボディのものまで色々あります。
それでは、実際にどんな種類があるのか見てみましょう。
評価が分かれるのは“種類の違い”かも?味の個性と好みのズレ
上述のように、マスカットベリーAの評価は味というよりもワインの種類や、飲む人の好みによるズレが原因です。
ライトボディのものは、甘くてジュースのように感じられる一方、辛口ロゼや樽熟成タイプはキリッと締まった大人の味わいに仕上がることも。
つまり「まずい」と感じた人の多くは、自分の口に合わないタイプを選んでしまっただけの可能性が高いです。
この多様性はマスカットベリーAの特徴でもあり、注意点でもあります。
マスカットベリーAの特徴と実際の口コミ
マスカットベリーAは日本で開発されたぶどう品種で、生みの親はワインの父・川上善兵衛。
1927年に新潟で生まれたこの品種は寒さに強く、日本の気候に合った栽培が可能なことから全国で栽培が広がりました。
味わいの特徴としては以下の通りです。
マスカットベリーAの主な特徴
このような味わいは赤ワイン初心者や甘口好きな人には親しまれますが、渋みの強い重厚なワインを好む人には「軽すぎる」と感じられる場合も。
また、同じマスカットベリーAでもワイナリーによって造り方が異なります。
あなたの好みに合わせてしっかりと特徴を抑えたうえで選びましょう。
実際の口コミや評判
これらの口コミから「まずい」と言われるのは味わいではなく、自分の期待と合っていなかったということが分かります。
そこで次の章では評価も高くて人気、おすすめできるマスカットベリーAを好み別にご紹介します。
合わせて各品の口コミも掲載しておくので参考にしてください。
マスカットベリーAの人気ワイン5選|好みに合わせたおすすめ商品


マスカットベリーAのワインは種類が多く、初めて買う人にとっては迷いやすいもの。



結局どれを選べばいいのか分からない…。



お任せください。
ここでは「味のバリエーション」や「好み別のおすすめポイント」を重視、初心者も選びやすいマスカットベリーAを厳選してご紹介します。
一般的なお店の棚にはあまり見かけない品ばかりです。
日本のワイナリー応援の意味も込めて、気になったらチェックしてみてください。
「好みの味わいを選ぶだけ」でマスカットベリーAに対する印象がガラッと変わるかもしれませんよ。
マルスワイン シルバー カベルネ・ソーヴィニョン|軽やかライト
参考:楽天みんなのレビュー
ライトで飲みやすく、フルーティーな香りが特徴のワインです。
甘すぎず、ほどよい酸味がありコスパを重視する方にはおすすめ。
赤ワインにあまり慣れていない人でも気軽に楽しめるタイプで、食前酒や軽いおつまみと相性◎。
マンズワイン 山梨|バランスのとれたミディアム
参考:楽天みんなのレビュー
酸味と果実味のバランスが良く、まさに“ちょうどいい”味わい。
ほどよいボリューム感で和食にも洋食にも合わせやすく、人気の高さが伺えます。
特に煮物や醤油ベースの料理と合わせると、ワインの旨味がより引き立つでしょう。
カタシモワイナリー 利果園|果実味豊かなミディアム
参考:楽天みんなのレビュー
大阪の老舗ワイナリーが手がける1本。
マスカットベリーAらしいイチゴ系の甘やかな香りが強く、果実感たっぷりでジューシーな味わい。
軽すぎず、かといって渋すぎないちょうどよさでお肉料理にも合う万能タイプです。
ロゼ ジャパン プレミアム(サントリー)|フルーティーなやや甘口
参考:楽天みんなのレビュー
ほんのり甘口で、いちごキャンディーのような可愛らしい香り。
冷やして飲むとより爽やかになり、ピクニックや休日の昼飲みにぴったりです。
辛口ワインが苦手な方や甘口ワインが好きな方におすすめの1本。
マンズワイン ロゼ セック キューブクローズ|キリっとシャープ
参考:楽天みんなのレビュー
ロゼタイプながら甘さ控えめで、しっかりとした酸味とミネラル感があります。
爽快感があり、前菜や魚料理とも相性抜群。
「甘くないマスカットベリーAを試したい」という方におすすめです。
多彩と言えば、多くのヴィンヤード(畑)を持つカレラのワイン。
畑ごとの違いが味わいにどう影響するか、詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。


マスカットベリーAはどんな料理と合う?ペアリングや飲み方


マスカットベリーAは「料理との相性がいい」ことでも知られています。
ご紹介したように甘口から辛口まで幅広いタイプがあるため、合わせる料理もさまざま。
ここではスタイル別にどんな料理と相性が良いのか初心者でもわかりやすく解説します。
マスカットベリーAの魅力を引き出すペアリングを知って、食卓の楽しみをもっと広げましょう。
ミディアムボディは肉料理に合わせて
マスカットベリーAのミディアムボディタイプは、お肉との相性がとても良いです。
果実味がしっかりしていて、タンパクな料理から少し濃い味付けの料理まで、幅広くカバーしてくれます。
≪おすすめの肉料理≫
・鶏の照り焼き
・ハンバーグ(デミグラスソース)
・ポークソテーや生姜焼き
・すき焼きや牛丼など甘辛系の肉料理
これらの料理はマスカットベリーAの持つやわらかい酸味と甘みが肉の旨味と絶妙にマッチします。
重すぎないため食事を邪魔せず、むしろ引き立ててくれる存在。
「日本の家庭料理に合う赤ワインがほしい」と考えている方には、ミディアムボディタイプのマスカットベリーAがまさにぴったりです。
甘口にはデザートやチーズ
甘口タイプのマスカットベリーAは食後にゆったり楽しみたいときにおすすめ。
軽い甘さとフルーティーさがチーズやデザートと相性抜群です。
≪大人時間を楽しむペアリング≫
・カマンベールやブリーチーズ
・いちごやブルーベリーのタルト
・チョコレートケーキや生チョコ
・あんこを使った和菓子
また、ナッツやドライフルーツともよく合うので、夜のリラックスタイムにもぴったり。
「おつまみとしてではなく、ゆっくり味わいたい」ときこそ、甘口マスカットベリーAが頼りになります。
おもてなしの場や記念日にも使える一本として、常備しておくと重宝しますよ。
キリっとした辛口に合うのは前菜
「甘くないマスカットベリーAを探している」という方にはロゼの辛口タイプや酸味の強いタイプがおすすめ。
このようなワインは食事のスタートにぴったりで前菜と好相性です。
≪辛口に合う前菜≫
・カルパッチョ(魚介やサーモン)
・生ハムとルッコラのサラダ
・タコのマリネやセビーチェ
・オリーブやピクルスなど塩気のあるもの
塩味や酸味がある料理に合わせるとワインのキリっとした酸が映え、口の中をリセットする効果もあるため食欲もより刺激されます。
「軽く一杯」や「アペリティフ(食前酒)」として取り入れやすいので、ワイン初心者にもチャレンジしやすい組み合わせ。
マスカットベリーAはワイン単体でも楽しめますが、料理と合わせることで“本当の実力”が発揮されるタイプのワインです。
スタイルごとに食事との相性を把握しておくことで失敗しない選び方ができますよ。
マスカットベリーAは生食できる日本で造られた品種


「マスカットベリーAって、生で食べられるの?」そんな素朴な疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
実は、マスカットベリーAはワイン用だけでなく生食用としても親しまれているぶどうなんです。
この日本産のぶどうが、いまや世界からも注目される存在となりつつあります。
ここではマスカットベリーAの生食用としての特徴、そして世界でも評価されている魅力についてご紹介します。
日本ワインは世界的にも評価を受けている
まずお伝えしたいのは、マスカットベリーAはれっきとした日本生まれのぶどう品種であること。
ここ数年、日本のワインが次々と国際的なワインコンクールで金賞などを受賞中。
特にマスカットベリーAを使ったワインは、以下のような特徴で評価されています。
例えばフランスの「フェミナリーズ世界ワインコンクール2024」では金賞を受賞。
また、イギリスの「インターナショナル・ワイン・チャレンジ 2025」など権威ある大会でもマスカットベリーAのワインが金賞を受賞しています。
出典:フェミナーズ世界ワインコンクール
出典:キリンジャーナル
さらに、日本ワインはフードペアリングが優秀なワインとしても高評価。
特に「魚料理と合う赤ワイン」という点で、海外のシェフからも支持を集めています。
マスカットベリーAだけでなく、日本の高級ワイン、ケンゾーエステートの「rindo」も世界的に脚光を浴びている品のひとつ。
実はあのゲームで有名なカプコンの社長が手がけています。


マスカットベリーA“生食用”としての魅力
ここまでワイン用としての魅力を紹介しましたが、マスカットベリーAはそのまま食べても美味しいぶどうでもあるんです。
ただし生食用に栽培されたものは少し異なり、以下の特徴を持ちます。
スーパーや直売所でも「デザート用」として販売され、用途に合わせて育て方や収穫のタイミングが異なります。
そのため完全に同じではなく、マスカットベリーAでも「食べる用」と「ワイン用」で違うと覚えておきましょう。
マスカットベリーAは単に「日本のワイン品種」というだけではなく、「食べても飲んでもおいしい」ぶどうです。
そしていま、その魅力が海外にも伝わり始めているというのは「まさに日本の誇り」と言ってもいいかもしれません。
【まとめ】マスカットベリーAはまずくない!好みに合わせた選択を
実際、マスカットベリーAには評価の分かれる側面はあります。
しかしその原因は“品質の問題”ではなく、選び方や味の好みによるギャップがほとんど。
上手に選べば「他にはない魅力がある」と感じられる日本ワインの代表格です。
それでは今回の内容をまとめます。
≪マスカットベリーAについてのまとめ≫
◆「マスカットベリーAがまずい」と言われるのは味の好みや種類の違いによる誤解が多い
◆様々なタイプが存在しており、選び方によって印象が変わる
◆マスカットベリーAはまずいどころか、良い口コミや高評価が多い
◆初心者にもやさしいワインが多く、フルーティーで飲みやすい
◆種類によって料理のペアリングも変えると一層美味しくいただける
◆日本ワインとして世界でも高く評価されており、国際的なコンテストでも受賞歴あり
◆マスカットベリーAは生食もできる、日本独自のぶどう品種
マスカットベリーAは一見すると「クセがある」「好みが分かれる」などの印象を持たれがちですが、本当の魅力はその奥に隠れています。
種類や味わいを正しく知り、自分に合った一本と出会えたときには今までの印象がガラッと変わるはずです。
ワイン選びはちょっとした冒険のようなもの。
その一歩として、ぜひマスカットベリーAを選択肢に加えてみてください。
きっとあなたの食卓に新しい発見と楽しさをもたらしてくれるはずです。
宜しければこちらもどうぞ。








