開けたワインが飲みきれず、「残ったけど、どう保存しよう…」なんて思ったことはありませんか?
そんなときに役立つのが「ワインストッパー」。
ただ、100円ショップはお店によって取扱いには差があり、どの店舗にどんな種類があるのかは少し分かりにくいのが現状です。
また、「100均でも十分なのか」「良いものとどう違うのか?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。
この記事では、そんな小さな悩みを解決しながら、ワインを長く楽しむための“アイテム選び”を分かりやすく解説します。
日常のちょっとしたひと手間で、「まだおいしい」ワインを楽しむことができますよ。
ワインストッパーは100均にある?主要ブランドをチェック

結論から言うと、100円ショップでの取扱いはあります。
しかし、入手できる店舗は限られており、品ぞろえも時期や店舗によって異なるのが実情です。
ここでは、代表的な4ブランド「ダイソー・セリア・ワッツ・キャンドゥ」の取扱い状況をそれぞれ見ていきましょう。
ダイソー|シリコン製ストッパーとメタルタイプ

ダイソーには、サムネイルで紹介したように2種類のワインストッパーがありました。
ひとつは赤いパッケージのシリコン製ストッパー(2個入り)。
柔らかい素材でボトル口に差し込みやすく、洗って繰り返し使える手軽さが魅力です。
短期間の保存なら十分ですが、横にすると液漏れする場合があるため、立てて保管するのが安心。
もうひとつは、金属製のワインキャップ(WINE KEEPER)。
赤いマーブル模様のトップが印象的で、ボトルに差すと高級感があります。
税込165円とやや高めですが、シリコンタイプより密閉性が高く、香りの保持にも優れています。
どちらも「飲み残したワインを翌日までおいしく保ちたい」人にぴったり。
見た目重視ならメタルタイプ、実用重視ならシリコンタイプがおすすめです。
セリア|実用的な「ワインストッパー&フォイルカッター」

セリアでは、黒を基調としたワインストッパー&フォイルカッター(税込330円)がありました。
1つで開栓と保存の両方ができる便利な2WAYタイプで、デザインもシンプル。
ストッパー部分はシリコン素材で、ボトルの口にしっかり密着します。
立てて保存する分には十分な密閉力があり、翌日までワインの香りを保てます。
また、上部キャップを外すと小さな刃があり、ボトルのアルミフォイルをスムーズにカット可能。
価格帯は少し高めですが、「1本で完結したい」「収納を増やしたくない」という人にはぴったりです。
セリアの中でも珍しいワイン専用アイテムであり、使いやすさとおしゃれさを兼ね備えた便利なグッズです。
キャンドゥ|過去に登場したものの、実店舗では確認できず
キャンドゥでは、過去に「ワインストッパー」として花の形をした商品が登場していました。
ただし、最近ではキャンプ用品やキッチン雑貨の入れ替えが多く、店舗によって取扱い自体がないケースも見られます。
現状、キャンドゥでの入手は難しいといえるでしょう。
もしもキャンドゥで探す場合は、グラスやコップ売り場、キッチン用品棚を確認すると見つかる可能性があります。
ワッツ|現時点では取扱いなしの可能性
ワッツでも、2022年にはワインストッパーが登場しています。
しかし、現時点で実店舗のワインストッパー取扱いは確認できませんでした。
店舗によって品ぞろえが異なりますが、主にキッチン用品や保存グッズが中心で、ワイン専用品は見当たらない状況です。
シリコンキャップやドリンクボトル用の蓋が代用品として使える場合もありますが、ワインボトル専用サイズは少ない印象です。
確実にストッパーを探すなら、ダイソーやセリアなど他のショップをチェックするのが現実的でしょう。
100均のワインストッパーの取扱いについて結論をまとめると、以下の通りとなりました。
【大手100均のワインストッパー取扱い】
| 店舗名/取扱い | 特徴・補足 |
|---|---|
| ダイソー | シリコン製・メタルタイプの2種類、実用性が高く、全国的に入手しやすい。 |
| セリア | 100円ではないが取扱いを確認、店舗によっては在庫がない場合も。 |
| キャンドゥ | 過去には取扱いアリ、現在は多くの店舗で取扱いを終了している傾向。 |
| ワッツ | キャンドゥ同様、現在の取扱いはない傾向。 |
ちなみに、100均のワインオープナーについても実体験踏まえて解説しています。
合わせてご一読ください。

実際どう?100均ワインストッパーを使って感じたメリットと限界

100均のワインストッパーは、手軽に入手できて便利そうに見えます。
しかし、実際に使ってみると「意外と使える」と感じる部分と「やっぱり限界がある」と思う部分がありました。
ここでは、ダイソーやセリアの商品を使ったうえで感じたメリットとデメリットを、リアルな視点で紹介します。
メリット|安い・手軽・すぐ試せる
100均ワインストッパーの最大の魅力は、なんといっても手軽さと価格帯です。
110円~330円程度で入手できるため、「試しに使ってみよう」と思えるハードルの低さがあります。
また、ほとんどの商品が簡易的で扱いやすく、ボトルの口に差し込むだけで使えるのもポイントです。
特に、ワインを頻繁に飲まない人にとっては、“とりあえずの保存”には十分対応できる性能。
翌日までの保存や、短期間で飲みきる使い方なら、味や香りの変化もほとんど気になりません。
さらに、軽くて小さいので収納場所にも困らず、洗って繰り返し使える点も魅力です。
実際、「安いのにしっかり密閉できた」という口コミも少なくありません。
お試し感覚で使うには、コスパの良いアイテムといえます。
デメリット|密閉は甘く、耐久性に不安も
一方で、100均のワインストッパーには限界もあります。
最大の弱点は、密閉力と耐久性です。
シリコン製のものは柔らかく扱いやすい反面、長く使ううちにゆるみが出たり、ゴムが劣化して密閉性が落ちることがあります。
また、横に倒すと液漏れするケースもあり、冷蔵庫で保管する場合は注意が必要。
「栓をしても味や風味は変わる」という声も見られます。
さらに、金属製のワインキャップはデザイン性こそ高いものの、ゴムリングが外れたり、サイズが合わない場合もあります。
つまり、「見た目は良いけど、長期保存には向かない」というのが正直なところ。
ただし、1〜2日で飲み切る前提なら、十分使える範囲といえるでしょう。
スパークリングワインのストッパーには100均は不向き
もう一つ覚えておきたいのが、スパークリングワインには不向きという点です。
炭酸の圧力がかかるため、シリコンタイプでは簡単に抜けてしまいます。
実際に試してみると、冷蔵庫内で音を立てて飛び出してしまうことも。
スパークリング専用のストッパーは、金具で瓶の首を固定し、内側のパッキンで炭酸を閉じ込める仕組みです。
100均商品にはこの構造がないため、代用は難しいでしょう。
炭酸をしっかり保ちたい場合は、専用のスパークリングワインストッパーを使う方が安心です。
100均はあくまでスパークリングやシャンパン以外のワイン用として使い分けるのがよいでしょう。
100均ストッパーでどれくらい風味がもつ?
ワインをストッパーで密閉したあと、「どのくらい日持ちするの?」と気になる方も多いはず。
実際の保存期間は、ボトルの状態や温度によっても大きく変わります。
開封後のワインをできるだけ長くおいしく保つコツや、正しい保存方法については別の記事で詳しく紹介しています。


ワインをより長く楽しみたい方は、あわせてご覧ください。
本格的に香りを守るワンランク上のワインストッパー3選

100均のワインストッパーは便利ですが、「ちゃんとしたものが一つ欲しい」「スパークリングワインにも使えるものがいい」と感じる方も多いでしょう。
そんなときにおすすめなのが、真空ポンプ式・ステンレス製・電動タイプといった“ワンランク上”のワインストッパーです。
価格帯は1,000円前後からと少し上がりますが、その分だけ密閉力・酸化防止効果・デザイン性が格段に高く、大切な1本をより長く楽しむことができます。
ここでは、それぞれの特徴と選び方のポイントをわかりやすく紹介します。
真空ポンプ式ワインストッパー|酸化防止で香りをキープ
開けたワインをできるだけ長く楽しみたい人には、真空ポンプ式ワインストッパーがおすすめです。
ボトルに差し込み、上部を押すだけで空気を抜き、酸化を防いで香りをキープします。
見た目もスタイリッシュで、ワイン好きの“次の一歩”にぴったりの本格派ストッパーです。
貝印ワインバキュームポンプ|鮮やかな赤でデザイン性と耐久性を両立
安心安定の貝印「ワインバキュームポンプ」は、見た目の美しさと機能性を兼ね備えた人気モデルです。
使い方はシンプルで、まずはストッパーをボトルに差し込み、その上からポンプを引いて空気を抜くだけ。
開ける際は「PUSH」ボタンで空気を戻せば簡単に再開栓できます。
実用性だけでなく、テーブルに置くだけで華やかさを添える、デザイン性の高いアイテムです。
電動ワインストッパー|自動で真空保存する次世代モデル
シンプルで高機能な電動ワインストッパーを探しているなら、プラマイゼロ(±0)のモデルがおすすめ。
ボトルにセットしてボタンを押すだけで自動的に空気を抜き、真空状態を維持します。
3,300円という価格帯ながら、保存力とデザイン性を兼ね備えた“次世代型ストッパー”です。
ワインストッパーはカルディや無印にある?取扱い状況をチェック

100均以外でワインストッパーを取扱うお店として思い浮かぶのは「カルディ」「無印良品」「ニトリ」といった身近なショップ。
日用品やキッチングッズが充実しているので、ワインまわりのアイテムもありそうですよね。
ここでは、それぞれのショップでの最新の取扱い傾向とポイントを紹介します。
カルディ|簡易タイプのワインキャップやストッパー
カルディの実店舗には、簡易タイプの商品がいくつかありました。
比較的多く見かけたのはワインキャップ(税込418円)や、ワインストッパー&ポーラー(税込748円)です。
ワインキャップは明るいピンクやイエローなどのポップな色合いで、シリコン素材の柔らかさが特徴。
既にいくつか持っていますが、デザインが可愛かったので私も買ってしまいました。

一方のストッパーは注ぎ口が一体になった設計で、ボトルに差したままスムーズに注げる実用派タイプ。
カルディはワインイベントや季節限定商品の入れ替えが多く、ストッパー類も在庫が変動するので注意してください。
無印良品は実店舗でワインストッパーを見つけられず
シンプルで機能的な日用品がそろう無印良品。
しかし、私が立ち寄った2店舗にはワインストッパーはありませんでした。
ただ、無印のシリコン製ボトルキャップやキッチン用品はを代用品として活用できそうな印象を受けます。
サイズは要確認ですが、短期間の保存には十分対応します。
とはいえ、完全な密閉は難しいため、長期間の保存や炭酸系ワインには不向き。
あくまで短期保存や一時的な栓代わりとして使うのがベストです。
無印にこだわりがないという方は、別のお店で探すと見つかりやすいでしょう。
ニトリはオンライン中心の取扱い、店舗では品薄傾向
家具や生活雑貨が豊富なニトリでも、ワインストッパーの取扱いはオンラインストアが中心です。
店舗では確認できないことも多く、在庫は時期や地域によって異なります。
ニトリのオンラインでは、主にステンレス製のストッパーや真空ポンプ付きモデルを見つけました。
価格帯も600円~と手に取りやすいのですが、11,000円以上注文しないと、送料が550円かかってしまいます。
出典:ニトリオンラインストア
無印同様に、特にこだわりがない場合は楽天などのオンラインストアで探すのがベストです。
ワイン栓の代用は100均にある?ストッパーがない時のアイデア

これまでの調査から分かったのは、100均で本格的なワインストッパーを見つけたい場合、実質的に選択肢はダイソーのみという点です。
ただし、「専用ストッパー」にこだわらなければ、代用できそうなアイテムがいくつか存在します。
さらに、応急的にワインの栓を閉じるための工夫もあるので、あわせてチェックしてみましょう。
突っ張り棒用のシリコンキャップで代用
100均で見つかる「突っ張り棒用シリコンキャップ」は、実はワインストッパーの代用品としてかなり優秀なアイテムです。
もともとは突っ張り棒の両端にはめるためのものですが、柔らかいシリコン素材で密着力が高く、まるで専用ストッパーのようにしっかりと栓ができます。
形状もワインストッパーに近く、使い方もほとんど同じ。
短期間の保存であれば問題なく対応できるでしょう。
さらに、洗って繰り返し使えるため、コスパの面でも文句なしです。
ただし、店舗によっては取り扱いがない場合や、サイズがボトル口に合わないこともあるので注意が必要です。
一般的なワインボトルの口径はガラスの厚みを含めて約24〜26mmほど。
収納グッズコーナーをチェックすれば、ぴったりのシリコンキャップが見つかるかもしれません。
100均で代用が見つからない!家庭でできる応急処置
ストッパーの用意がなく、今日中には飲み切れないということもありますよね。
そんなときにもっとも簡単で効果的なのが、ラップと輪ゴムを使った応急処置です。
ボトルの口をしっかり覆い、輪ゴムで固定するだけで、空気の流入を抑えて酸化を遅らせることができます。
詳しい手順や保存のポイントについては、別記事で詳しく解説しているのでご覧ください。

【まとめ】ワインストッパーを100均で探すならダイソーが有力
手軽に入手できて、すぐ使える。
100円のワインストッパーでも、短期間の保存なら十分に価値があります。
しかし実際に調べてみると、ダイソー以外の取扱いはかなり少ないのが現状でした。
そして、保存力を求めるなら“100均以上”を見据えるのが理想です。
ここまで見てきた内容を、あらためて整理してみます。
【ワインストッパーの100均取扱いまとめ】
◆100均で有力なのはダイソー(セリア・キャンドゥ・ワッツは取扱い減少)
◆100均のワインストッパーは手軽で安価、応急処置に最適
◆スパークリングワインには不向き(圧で外れやすい)
◆香りや味わいを守るなら真空ポンプ式・ステンレス製・電動式などが効果的
◆カルディではfunVinoなどのキャップ系アイテムが人気
◆無印・ニトリでは取扱いが限定的、オンライン中心
◆代用なら突っ張り棒キャップやラップ+輪ゴムも有効
◆長期保存や高級ワインには専用ストッパーが安心
「ワインを開けたものの飲みきれない…」私自身、よくある経験です。
まずは100均のストッパーで気軽に始めてみるのもよいでしょう。
そのうえで確かなものを求めるなら、真空式やステンレス製など、本格的な一本にステップアップがおすすめです。
どちらを選んでも、そのワインを“最後の一滴まで美味しく味わおう”とする気持ちが、あなたの時間をより豊かにしてくれます。
自分に合った方法で、より心地よいワイン時間を楽しんでくださいね。
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