ワインゼリーが給食で出た地域はどこ?昔なつかしの味は今も味わえる?

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ワインゼリーが添えられた昔の学校給食の食膳。ご飯、牛乳、ほうれん草のおかず、スープとともに、紫色のカップ入りワインゼリーが目立つ懐かしい給食のワンシーン。

学校給食の中でも、ひそかに人気だった「ワインゼリー」。

miku

実は、私の学校でも出ていました。

「今もあるのかな?」と懐かしさから調べてみたところ…。

出てくる情報はまちまちで、提供地域に大きな差があることが判明。

しかも、どうやら全国共通ではなく“限られた地域だけの思い出”だった様子。

miku

えっ、そんなレアものだったの…?

気になって、給食でワインゼリーが出た地域や時期について徹底的に調べてみることに。

【この記事でわかること】
・ワインゼリーが給食に登場していた主な地域と時期
・当時のワインゼリーと現在の取扱い
・ワインゼリーには実際にワインが使われていたのか?

色々と紐解いていくうちに、現在の学校給食についても明らかになってきました。

懐かしい給食時間を思い出しながら、ぜひご一読ください

目次

ワインゼリーが給食で出た地域は…意外と限られていた!?

黒板に描かれた日本地図とワインゼリーのカップ。ワインゼリーがどの地域の学校給食で提供されていたかをイメージした写真。

ワインゼリーの話題を出すと、「懐かしい」と思う人と「なにそれ?」と全く知らない人に分かれます。

miku

私の地域ではソフト麵も出ていたのですが…友人に話すと全く知りません。

ある意味、この“差”こそが面白いところですが、「じゃあどこで出てたのか」と気になりますよね。

調べた結果を順番に見ていきましょう。

一番メジャーなのは山形県のワインゼリー

山形県では、学校給食にワインゼリーが出ていたという声がとても多く見られました。

実際のパッケージにも大々的に「山形県産」と書いてあります。

ぶどうの産地という土地柄もあり、地元の食材を活かしたメニューのひとつとして親しまれていたようです。

山形のすべての学校で提供されていたとは断言できませんが、他県と比較しても知名度が高く、“代表地域”と言えるでしょう。

高崎市(群馬県)でも提供例あり

群馬県高崎市でも、ワインゼリーが給食で提供されていたことが確認できます。

実際に、学校のPTAが2023年に掲示したお知らせによると、ワインゼリーについて以下の点が明記されています。

・給食で提供されている
・子どもに人気
・アルコールは含まれていない(ノンアルコール)
・市販では入手しにくい、学校給食品

出典:高崎市立滝川小学校

この事例は学校での限定販売についてですが、その文脈から当時は学校給食でよく登場していたことが伺えます。

中部・近畿地方でも給食に登場

中部〜近畿では、静岡・新潟・三重・兵庫など、様々な地域から提供の実態が見つかります。

静岡…清水エリアの学校記事に、赤・白2種のワインゼリーが登場。
新潟…学校配布の「給食だより」にワインゼリーの表記があり、行事献立の一部として位置づけ。
三重(松阪市)…セレクト給食で、デザート選択肢のひとつとしてワインゼリーを提示。
兵庫(神戸市)…神戸市学校給食会に、神戸ぶどうゼリーの紹介。

出典:清水町立清水中学校(静岡県)
加茂市立須田小中学校給食だより(新潟県)
松阪市立幸小学校(三重県)
一般財団法人神戸市学校給食会(兵庫県)

各学校ごとに特徴も異なり、静岡の中学校で出たものはオリジナルのワインゼリーと思われます。

また、兵庫県ではぶどうゼリーという表記ではあるものの、ワイン用のぶどう(シャルドネ100%)を使用して作られているとのこと。

昭和・平成の学校給食で提供されていた神戸ぶどうゼリーの当時のパッケージを再現したイラスト
※イメージイラスト

特色はありますが、幅広い地域で学校給食に登場していたことが分かります。

広島県でも出ていたとの声

広島県においても、SNSや掲示板で「給食や学校売店でワインゼリーを食べた」という報告例が投稿されています。

出典:発言小町(読売新聞地域掲示板)

また、このワインゼリーはこれまでの商品とは違い、広島の乳製品メーカーとして知られるチチヤスから販売されていたものとのこと。

残念ながら現在は終売されて入手不可のようですが、当時の子どもたちの間では一定の認知があったことが読み取れます。

特定地域の限定メニューだった給食ワインゼリーですが、広島でも“思い出の味”として語られているのは興味深いですね。

なぜ特定地域で出ていたの?その背景

ワインゼリーが特定地域でのみ給食に登場していた理由について、全国一律の制度やルールは見つかりませんでした。

そのため、各自治体や学校給食センターの判断で取り入れられていたという見方が自然です。

実際、学校給食のメニューは地域事情や食育方針の影響が多く、地域ごとに独自のデザートや食材が存在する例も珍しくありません。

ワインゼリーについても、次のような背景が重なった可能性が考えられます。

◆地産地消・地域食材の積極活用
 ⇒山形県のぶどう加工品、神戸市でのワイン用ぶどうジュース活用など
◆自治体や給食センターの裁量による選定
 ⇒行事食や季節メニュー、セレクト給食など、地域独自の献立枠
◆学校給食向け商品の流通特性
 ⇒一般販売が少ない商品は地域で採用されると、そこで定着しやすい

これらの理由から、全国展開ではなく地域限定デザートして広まったことが伺えます。

ワインゼリーが給食に出たのは昔の話?

校庭から見た日本の小学校の校舎。砂の運動場と鉄棒が並び、昭和から平成を思わせる懐かしい学校風景。

ワインゼリーというと、「昔の給食にあった特別なおやつ」という印象を持つ人が多いですよね。

そのイメージはおおよそ正解です。

でも実は、今でも一部の地域では提供されていることがわかりました。

まずはいつ頃の給食でよく登場していたのか、見てみましょう。

給食に登場したのは主に1980〜1990年代

調べた結果や口コミから推察すると1980〜1990年代の学校給食で出ていたというのが有力です。

この頃は、学校給食にカップデザートがどんどん登場しています。

みかんゼリーやりんごゼリー、プリンなどが「ちょっと特別な日のお楽しみ」になっていました。

ワインゼリーも、そんなデザートの1つとして各地の給食センターや食品メーカーから提供されていたようです。

また、当時は今ほどSNSやネットが発達していない時代。

そのため、データとしてはほとんど残っておらず、“食べたことがある人の記憶”として語られるのが特徴です。

こうした食文化は、学校給食だけでなく日本の食卓やイベントでも少しずつ定着してきました。

ワインと日本の食文化の関係についても、別記事で詳しく解説しています。

ワインゼリーは今も地域によって提供されている

どこで広まってたのかな~なんて調べを進めていて、見つけた資料。

実はその資料のいくつかは2025年のものでした。

実際に三重県の小学校では2025年10月(ごく最近)に創立100周年記念として給食にワインゼリーが登場していました。

出典:松坂市立第四小学校(三重県)

また、前述した新潟県の給食だよりも2025年1月のものです。

このように、ワインゼリーは今でもひっそりと人気を集め、たまに学校給食に顔を出していることが伺えます。

確かにメジャーな食品としては一線を退いたのかもしれません。

しかし、思い出の味は細く長く伝わり、静かに生き続けている。

そんなところも、ワインゼリーの魅力なのかもしれませんね。

ワインゼリーの原材料と味の特徴

ぶどうの木に実った青いぶどうのクラスター。ワインやワインゼリーの原料となるぶどうのイメージ。

ワインゼリーは、ただのゼリーとは少し違う“ちょっと大人っぽさ”が感じられるデザート。

「ワインゼリーって、本当にワインを使っていたの?」

そんな疑問を持つ人もいるでしょう。

ここではワインゼリー原材料や味わい、アルコール成分について整理していきます。

子どもが食べても大丈夫?ワインゼリーの原材料

例えば、王道の山形県産ワインゼリーの原材料は以下のように表示されています。

”ワインゼリー 【原材料名】
砂糖・ぶどう糖果糖液糖、砂糖、ワイン、ぶどう糖、デキストリン/ゲル化剤(増粘多糖類)、酸味料、乳酸Ca、クエン酸鉄Na、香料、ブドウ色素 【栄養成分表示(1個60g当たり)】エネルギー55.8kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物14.28g、食塩相当量0.06g、鉄2.76mg(推定値) 【1個あたりの内容量】60g”

出典:Amazonなつかしの味学校給食ゼリー

名前に“ワイン”と入るので心配になる人もいるかもしれません。

しかし、学校給食で提供されるものは子ども向けに加工されたゼリーです。

前述にあったように、そもそもワイン用のぶどうを使っているだけのものだったり。

または、ワインを使っていてもしっかり加熱してアルコール成分を飛ばしているゼリーを提供しています。

ワインの香りをほんのり表現しているだけ。

果汁を使用しているぶどうゼリーに近い作りと考えてよいでしょう。

給食の食品は安全基準が決められており、“子どもが安心して食べられるか”という点はしっかりと考えられています。

ナナシー

とはいっても…やっぱり気になるわ。

miku

ノンアルコールゼリーもちゃんとあります。
後ほどご紹介しますね。

ちなみに、ワインのアルコールを飛ばしたい場合は以下の記事が役立ちますよ。

ぶどうの香り豊かで先生から子どもまで人気のワインゼリー

ワインゼリーの一番の魅力は、ふんわりと香るぶどうの上品な風味です。

“ワイン”といっても、いわゆるワインの強い香りではなく、子どもでも違和感なく食べられるやさしい香り。

食感はぷるんと柔らかく、口の中でふわっと広がるぶどう感。

普段の果汁ゼリーより少し深みがあって、“特別感があるデザート”として親しまれていました。

派手な甘さではなく、“すっきり上品な甘さ”というニュアンスが多くの地域で共通しています。

当時の子どもたちにとって小さなごほうびのようなもの。

「香りがよかった」「給食っぽい雰囲気が懐かしい」そんな声が聞かれるのも納得です。

今でも自宅で味わえる!オンラインストアの取扱いと再現レシピ

家庭のキッチンのカウンターに並んだガラス容器の紫色ゼリーと、オンラインショップ画面を表示したノートパソコン。ワインゼリーを自宅で購入できることをイメージした写真。

「またあのワインゼリーを食べたい」その気持ち、わかります。

今回執筆したのも、そんな思いがあってこそ。

実は、給食で出ていたワインゼリーの一部は、今も取扱いがあります。

ただし、市販のスーパーでは見かけることが少なく、オンラインストアや学校関係のルートが中心。

ここでは実際の入手方法や家庭で楽しめる再現方法をご紹介します。

王道の山形県産ワインゼリー|日東ベスト

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先ほどからよく登場する山形県産ワインゼリーはオンラインストアから入手可能。

ただし業務用が多く、まとめ売りやアソートが中心となっています。

催し物やご近所さんへのおすそ分けなら大容量でも良いかもしれません。

ご家庭用やお子さんのアルコールが気になる方には、色々な種類がセットになっているアソートが向いています。

ノンアルコールのグレープゼリー|ヤヨイサンフーズ

兵庫県の一部で給食に提供されていたヤヨイサンフーズのグレープゼリーです。

「なんか…パッケージ違う?」と思った方、ご安心を。

こちらは昔のパッケージから、何回か変更があって現在に至ります。

このゼリーならワイン用のぶどうを使っているだけなので、完全ノンアルコールゼリー。

お子さんにも安心して食べてもらえます。

家庭で作れるワインゼリー風レシピ(ノンアル再現)

ワインゼリーは自宅でも比較的簡単に作ることができます。

給食の味に寄せるならノンアルで十分、香りとコクの出し方がポイントです。

【再現ポイント】
・ぶどうジュース(濃いめ)
・レモン少量で味に立体感
・砂糖は控えめにして大人っぽさを調整

本格的なものを作りたい方はワイナリーで造られた濃厚ぶどうジュースがおすすめです。

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大人味に仕上げる場合は実際のワインをご使用ください。

【簡単な作り方:一例】
◆用意するもの(2人分)
・ゼラチン:3g(小さじ約1.5)
・水(ゼラチン用):約13cc
・濃厚ぶどうジュース:約70cc
・水:120cc
・砂糖:20g(大さじ約2強)
・レモン汁 少々
◆作り方
1.容器にゼラチンとゼラチン用の水(13㏄)を入れ、ふやかす
2.別の容器にぶどうジュースと水(120㏄)を入れてひと煮立ちさせる
3.次に砂糖とレモン汁を入れ、良く溶かしてから火を止める
4.最初に作ったゼラチン水を加えて良く溶かす
5.容器に移し替え、粗熱が取れたらラップをして冷蔵庫で冷やし固める

あの頃の味そのまま…とはいかないかもしれませんが、思い出をたどりながら手作りしてみるのも楽しいですよ。

自宅で再現するときは、身近な材料で代用したり、味の調整をしながら楽しむのもポイントです。

料理で使う代用テクニックについてもまとめていますので、あわせてどうぞ。

【まとめ】ワインゼリーが給食で出た地域は様々、今でも人気

ワインゼリーは、全国の給食で出ていた…というわけではありません。

調べてみると、特定の地域や学校で親しまれていた給食デザートでした。

しかし、その味を知る人の中には、確かに懐かしい記憶として根付いています。

最後に、今回のポイントをぎゅっと整理します。

【給食のワインゼリーまとめ】
◆ワインゼリーは全国共通ではなく、限られた地域の給食デザート
◆山形県が代表的で、高崎(群馬)・静岡・新潟・三重・兵庫・広島などでも例あり
◆昭和〜平成(主に1980〜1990年代)に学校給食で登場
◆現在も一部地域の献立で出ることがあり、完全に過去のメニューではない
◆香りの良いぶどう風味ゼリーで、子ども向けに加工・提供
◆「ワイン」と名がつくが、給食用は安心仕様(ワイン風味・ノンアル加工など)
◆代表的なメーカーは日東ベスト、似たデザートにヤヨイサンフーズのグレープゼリーがある
◆一般スーパーではほぼ見かけず、入手ならオンラインストアが最適
◆自宅ならぶどうジュース+ゼラチンでワインゼリーの再現が可能
◆“ちょっと大人っぽい”雰囲気で、今も記憶に残る人気デザート

あのころの給食には味そのものだけでなく、ワクワクや特別感がたくさん詰まっていました。

それらは時代を超えて、今の子どもたちにもささやかに受け継がれています。

「あの味をもう一度」という方はオンラインストアから入手、またはレシピを使って再現してみてくださいね。

宜しければこちらもご一読ください。

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