「サロン」といえば、シャンパン好きなら一度は憧れる最高峰のボトル。
高級だからこそ「クラブで飲むといくらだろう…」なんて疑問を抱える人もいると思います。
そもそもなぜこれほど高いのか、気になりますよね。
そこで、この記事ではサロンのナイトシーン相場や価格帯の秘密をまるごと徹底解説します。
サロンは、数あるシャンパンの中でも“別格”といわれる存在。
その希少さから「幻のシャンパン」と呼ばれています。
読み終えるころには、「一度は味わってみたい」という気持ちが強くなるかもしれませんよ。
サロンのシャンパンはクラブでいくらくらい?

結論から申し上げて、クラブで飲むと市場のおよそ3倍~5倍となります。
サロンは元々希少価値が高いため、一般のシャンパンとはまるで別世界。
では、具体的にいくらするのか。
実際に提供される価格帯や、人気のマグナムボトルについて見ていきましょう。
クラブでの提供価格帯や相場感
具体的な価格帯はおよそ30~100万円前後となります。
実際に調べたお店のメニューには「サロン2004年」が約35万円で掲載されていました。
相場であってもこれほどの差がつく理由は、大きく2つあります。
ひとつは、そもそもサロン自体が入手難易度の高い幻のシャンパンであること。
そしてもうひとつは、クラブならではの“サービス料”が含まれるからです。
シャンパンタワーや花火の演出、照明演出など。
ナイトシーンではサロンが“盛り上がりの中心”として使われることが多く、その体験自体に価値があるとも言えるでしょう。
単なる高級ワインではなく、“特別な空気をつくる一本”としての意味合いが強いです。
マグナムボトルだといくらする?
普通のシャンパンは750mlですが、マグナムボトルはその倍の1,500ml入り。
本来なら、単純に量が多いだけですから、1本あたりの価格は少し割安になるのが普通です。
ですが、夜の世界では話が別。
「マグナム=特別でレア」という“独自の常識”が生きています。
そのため、価格帯も2倍になるだけ…という見方は当てはまりません。
希少性のプレミアがしっかり上乗せされるのが当たり前です。
店舗や演出内容により80万〜150万円程度になることが多いでしょう。
サロンはJALのファーストクラスでも提供されている
サロンの知名度はクラブだけにとどまりません。
実はこのシャンパン、JAL(日本航空)の国際線ファーストクラスでも提供されています。
過去には「サロン 2007」や「サロン 2012」など限られたヴィンテージが搭載されたことも。
これはサロンが“世界トップクラスの品質”を誇る証。
夜の街で愛されるだけでなく、長い歴史と揺るぎない信頼を持つシャンパンでもあります。
クラブの華やかな席はもちろん、空の上でも選ばれる「特別な瞬間をつくるための1本」という存在です。
だからこそ、サロンは多くの人を魅了し続けるのでしょう。
同じく“特別な1本”として語られるシャンパンはこちらでも紹介しています。

サロンのシャンパンはなぜ高い?定価や原価・当たり年をチェック

「どうしてサロンはこんなに高いの?」一度でも価格を目にしたことがある人なら、きっとそう思うはずです。
「希少だから」と言われれば確かにそのとおり。
ですが、なぜそんなに希少なのかまではあまり知られていません。
ここでは、サロンの価格帯に秘められた背景を紐解いていきましょう。
希少性の裏側にあるこだわりと生産量
まず、サロンの最大の特徴は「単一畑・単一品種・単一年」という徹底した造り方です。
一般的なシャンパンは、複数の畑や品種をブレンドしますが、サロンは「ひとつの畑」「ひとつのブドウ品種」「ひとつの年」だけ。
さらにラインナップもブラン・ド・ブラン1種類のみというこだわりっぷり。
「最高の品質」しか認めないため、ブドウの選別もとても厳格です。
その基準に満たない年は、一切ワインを造らないことさえあります。
事実、100年以上の歴史の中でリリースされたヴィンテージはわずか40回ほどしかありません。
つまり、造られない年のほうが多いという異例のスタイル。
これが、サロンの希少性を極端に高めています。
また、瓶内熟成も非常に長く、約10年という歳月をかけてようやく完成。
この時間と手間が、価格帯に大きく反映されています。
「数が少ない」「時間がかかる」そして、「一切妥協しない」この3つが、サロンが高価である大きな理由です。
ブランド哲学とラグジュアリー戦略
次に、サロンというブランドの“哲学”に目を向けてみましょう。
サロンの創業者ウジェーヌ・エメ・サロン氏は、「自分が本当に飲みたいシャンパンをつくる」ことを信念にしていました。
その結果、生まれたのが世界初の“ブラン・ド・ブラン”(白ブドウだけで造るシャンパン)。
当時は異例の発想でしたが、その美しさと上品な味わいが世界中の王侯貴族を魅了しました。
現在もこの哲学は変わらず、「利益より品質」を最優先。
大量生産をせず、1本1本を芸術作品のように仕上げています。
また、広告や大々的なキャンペーンをほとんど行わないのも特徴的。
その控えめな姿勢が、逆に“本物のラグジュアリー”として評価されています。
だからこそ、世界中のワイン愛好家が憧れる存在であり続けているのでしょう。
ちなみに、ラグジュアリー感といえばアルマンドも外せませんよね。

サロンの当たり年(ヴィンテージ)と取扱い
サロンはヴィンテージごとに個性があり、年によって評価も価格帯も変わります。
中でも“当たり年”と呼ばれるのが、1996年のもの。
続いて1997年・1999年・2002年・2007年・2012年あたりも高い評価を得ています。
mikuこれらの評価とオンラインストアの取扱いを調べてまとめてみました。
| ヴィンテージ | 評価・件数 | 取扱い |
|---|---|---|
| 2013 | 4.6(約440件) | |
| 2012 | 4.7(約440件) | |
| 2007 | 4.7(約1,240件) | |
| 2006 | 4.7(約740件) | |
| 2004 | 4.6(約760件) | |
| 2002 | 4.7(約1,420件) | |
| 1999 | 4.7(約1,660件) | |
| 1997 | 4.7(約1,440件) | |
| 1996 | 4.8(約1,120件) | |
| 1995 | 4.7(約350件) | |
| 1990 | 4.6(約310件) | |
| 1988 | 4.7(約190件) |
※2025/10月末時点
前述のとおり、サロンは極端に生産量が少ないため、市場にどれだけ流通するかによっても変動します。
そこでコスパの観点も含めて、オススメできる当たり年をご紹介します。
オンラインストアの取扱いと相場


夜の街ではとても高い印象を受けるサロンですが、オンラインストアなら手軽かつお得に入手することができます。
とはいえ「どこで買うべきか」「ヴィンテージでどれくらい違うのか」気になる人も多いでしょう。
ここではサロンの当たり年を中心に、オンラインストアでの取扱い状況や実際の価格帯を見ていきましょう。
サロン 1996|最も高評価・希少な熟成ボトル
ECサイトでもいくつか取扱いはあるものの、平均40万円前後、中には150万円などの値がついていたものがありました。
そこで信頼性とコスパを重視してベルーナ(マイワインクラブ)のものをご紹介します。
こちらであれば送料無料、35万円以下で入手可能です。
ただし、唯一のデメリットとして会員登録が必要、かつこちらはクレジットカード払いとなります。
その代わり、保存状態や品質管理においてはトップクラス、上質なサロンが手に入るでしょう。
\ 高コスパ・高品質! /
移動後は「サロン」と検索欄に入力、虫眼鏡マークをクリックすればすぐに表示されます。
具体的な登録や購入方法は別の記事で詳しく説明しています。
最高品質のサロンが欲しいという方はご参考までにどうぞ。


サロン 2007|高評価かつ比較的入手しやすい
2007年は、フレッシュさと熟成感がちょうど良く、今まさに飲み頃を迎えているヴィンテージ。
オンラインストアで比較的見つけやすく、正規品や箱付きなど用途に合わせて入手しやすい年代です。
マグナムボトルの取扱いもいくつか見受けられました。
サロン 2012|安定の評価かつ人気の年
高評価でありながら、クラブやホテルでの提供価格帯と比べると、かなりお手ごろ。
品質を考えれば、非常にコストパフォーマンスの良い年といえるでしょう。
味わいは、柑橘のようなフレッシュさと、サロンらしいミネラルの余韻が特徴。
開けた瞬間に広がる香りの美しさは、「これぞブラン・ド・ブラン」と感じさせてくれます。
サロン 2013|最安値・コスパを兼ね備える一品
「サロンを一度味わってみたい」という人にとっては狙い目の1本。
正規品でありながら15万円を下回る品は、現時点でこの1点のみでした。
コスパを兼ね備える2013年は、人気の高さから早めに売り切れてしまうことも多いです。
これから熟成を重ねることで、さらに深みが増すと期待されています。
ちなみに、サロンと同じくヴィンテージごとの価値が語られる伝説のワインと言えば「オーパスワン」です。
こちらも当たり年をご紹介しています。


サロンの姉妹メゾン「ドゥラモット」


ここまで読んだ方の中には「サロンは高くて手が伸びない…」と感じる人もいますよね。



…私も同じ気持ちです。
実のところ、”もっと手頃なサロン”が存在します。
それがサロンの姉妹メゾンともいえる「ドゥラモット」 です。
サロンと同じブドウを使った高コスパワイン
ドゥラモットは、サロンの生産拠点「ル・メニル・シュル・オジェ」という場所にある老舗メゾン。
この村は、シャンパンの中でもトップクラスのぶどうが育つ“特級畑(グラン・クリュ)”として有名です。
サロンとドゥラモットは同じグループ。
そして特筆すべきはサロンの製造基準に惜しくも満たなかったシャルドネが、ドゥラモットに使用されているという点。
つまり、“サロンの才能を受け継いだシャンパン”ともいえる存在なんです。
サロンと比べると相場もかなり手頃で、約7,000~20,000円前後で流通しています。
ここでは、ドゥラモットの代表的な3種類をご紹介します。
ドゥラモット ブリュット (NV)|まず最初に選びたい1本
ドゥラモットの中で一番気軽に楽しめるのが、ブリュット(NV)です。
白い花や柑橘の香りがふんわり広がり、口当たりもとてもやさしいのが印象的。
「軽やか」「料理に合わせやすい」「飲み疲れしない」そんな言葉がぴったりな、バランスの良い味わいを奏でます。
価格帯も7,500〜10,000円台と、手に取りやすいレンジ。
お祝いの乾杯、ちょっと良いディナーにもぴったりです。
ブラン・ド・ブラン (NV)|サロンDNAを感じる代表作
白ぶどう(シャルドネ)100%で造られる、繊細で美しいスタイル。
サロンもブラン・ド・ブランなので、このドゥラモットは“もっともサロンに近い”と言われることもあります。
レモンや白い花、ほんのりと焼きたてパンのような香り。
香りが持つ“透明感”と“きれいな酸味”がとても印象的で、一口飲むと、すっと背筋が伸びるような気品があります。
ハーフサイズも見つけたので「まずは試してみたい」という方はこちらをどうぞ。
ドゥラモット ロゼ (NV)|華やかで特別感のあるロゼ
最後は、ドゥラモット ロゼ(NV)。
見た目の華やかさと、ほのかなベリーの香りが楽しめるロゼタイプです。
甘すぎず、スッと飲める大人の仕上がりとなっています。
バラ色の泡がグラスに立ちのぼる瞬間は、思わず笑顔になるほど。
気分を明るくしてくれる魔法のような1本です。
もっと幅広く“華やかな一本”を知りたい人には、こちらもおすすめですよ。


サロンを楽しむための保管方法と飲み頃


サロンのシャンパンは、ただ開けて飲むだけでなく、少しだけ“丁寧に扱う気持ち”があるとさらに輝きます。
ここでは、サロンを最高の状態で楽しむための「保存と温度・グラス選び」について見ていきましょう。
最適な保管方法|横に寝かせて、静かな場所で
サロンは熟成のポテンシャルが非常に高く、“寝かせて楽しむ”という選択ができるシャンパンです。
保管のポイントは3つ。
もし長期保管するなら、ワインセラーがベストです。
ただ、「すぐ飲みたい、ちゃんと保管もしたい」という時は冷暗所+ワインラックでも十分です。
特別なボトルだからこそ、ゆっくり休ませてあげるイメージで置いてあげてください。
飲み頃温度|10〜12℃でゆっくり花ひらく
シャンパンはよく冷やして飲むイメージがありますが、サロンは10〜12℃前後がベスト。
キンキンに冷やしすぎると、繊細な香りが感じにくくなってしまいます。
おすすめは次の方法です。
最初の一杯はシャープで透明感のある口当たり。
時間が経つと、白い花の香りや蜜のニュアンスがふわっと広がり、グラスの中で表情が変わっていきます。
「最初のひと口より、ゆっくり飲むほど好きになる」そんな時間の変化も、サロンの楽しみ方です。
おすすめのグラス|フルートより白ワイングラスが◎
シャンパンといえば細長いフルートグラスですが、サロンのように香りの美しさが光るタイプは、白ワイングラスがおすすめ。
ふんわりと香りが立ち、シャルドネらしい繊細さと奥行きが心地よく広がります。
もちろん、フルートグラスが劣るわけではありません。
立ちのぼる繊細な泡のラインを眺めながら、食事とともに楽しむ時間もまた特別です。
「じっくり味わうなら白ワイン、乾杯はフルート」
気分やシーンで選ぶと、より楽しく感じられますよ。
サロンを正しい温度で味わう準備ができたら、いよいよペアリングです。
最高の時間を過ごすために、どんな料理と相性が良いのか見ていきましょう。
サロンに合う料理ペアリング|特別な時間を引き立てる相性


サロンは、味わいがとても繊細で美しいシャンパンです。
その優しさと深みをしっかり感じるためには、“サロンの邪魔をしない料理”と合わせることが大切です。
ここではサロンがより輝く料理の組み合わせをご紹介します。
サロンと相性の良い料理
サロンに合わせる料理は、味がやさしく、素材そのものを大切にしたものがおすすめです。
たとえば、レモンを絞った牡蠣や、やわらかく塩をきかせた白身魚のお寿司。
そんな“静かに寄り添う料理”が、サロンの世界をそっと広げてくれます。
【サロンと好相性の料理】
| 料理/食材 | 相性ポイント |
|---|---|
| 牡蠣 | ミネラル同士の調和で透明感が際立つ |
| 白身魚のカルパッチョ | さっぱり+繊細、サロンの香りが邪魔されない |
| 鯛の塩焼き | シンプルな味がぶどうの旨みを引き立てる |
| お寿司(白身・貝) | 酸味と塩味が整い、口当たりがすっきり |
| ホタテのバターソテー | 軽いコクと酸味がふんわり調和 |
| 柑橘ドレッシングのサラダ | 爽やかさがサロンの香りをよりクリアに |
| カマンベールやブリ | やさしいミルク感がバランス良く溶け合う |
| 鶏肉のクリーム煮 | コクを軽く包んで、余韻が伸びる |
つまり基本は、やさしい味・塩味・繊細な素材と合わせると◎
料理と喧嘩せずに調和する組み合わせがよく合います。
避けたい料理|サロンの繊細さをキープ
サロンは、やわらかく澄んだ香りと、静かに広がる旨みが魅力のシャンパンです。
香りや味わいの主張が強い料理と合わせると、サロンの持つやさしさがふっと影に隠れてしまうことがあります。
「相性が悪い」というより、主役であるサロンが美しく輝く舞台を用意してあげるイメージです。
次のような料理は最初の1杯としては少し控えめにすると、よりサロンらしさを堪能できるでしょう。
これらの料理と合わせるなら、温度が少し上がった後の後半のグラスでゆっくり楽しむのがおすすめです。
「最初は繊細な料理と、後半は少しチャレンジ」そんな楽しみ方もサロンならではの贅沢でしょう。
【まとめ】サロンのシャンパン値段相場はクラブだと3~5倍する
ここまで、サロンの世界を旅してきました。
クラブでの価格帯、オンラインストアの相場、そしてドゥラモットという“もうひとつの物語”。
それでは最後に今日のポイントを整理してみましょう。
【サロンのシャンパンまとめ】
◆サロンは単一畑・単一品種・単一年のこだわりで造られる希少シャンパン
◆サロンが高い理由は、生産量の少なさ・長期熟成・ブランド哲学
◆クラブでは30万〜100万円以上、演出代も含め“体験の価値”が加わる
◆JALのファーストクラスでも提供されるほどの世界的評価を得ている
◆オンラインストアでは18万〜30万円台が中心で、年代によって価値が変化する
◆1996・2007・2012・2013年は特に評価が高い人気ヴィンテージ
◆近い味を楽しむなら姉妹メゾン「ドゥラモット」が最適
◆ドゥラモットの相場は7,000〜20,000円ほどで、日常の特別感にぴったり
◆保管は冷暗所・12度前後・横置きが理想、ワインセラーがあればベスト
◆開栓はよく冷やして10〜12度が目安、泡と香りが最も美しく立ち上がる
◆料理とのペアリングならやさしい味や繊細な食材と合わせると◎
◆サロンは特別な時間に選ばれる“究極のブラン・ド・ブラン”
サロンは、“時間・手間・哲学”が詰まっているからこそ愛される1本。
特別な日、大切な人と過ごす時間、自分へのごほうびをより豊かに輝かせてくれるシャンパンです。
あなたの乾杯の瞬間が、素敵な思い出になりますように。
宜しければこちらもご一読ください。










