お酒の棚で一度は見かけたことのある「ニッカのアップルワイン」。
形がずんぐりしていて全体的にレトロな感じ、少し可愛らしくもあります。
古くから親しまれているアップルワインですが、中には「まずい」という口コミも。
確かに、SNSやレビューでは「めっちゃ美味しい!」という声がある一方で、「甘すぎる」「クセがある」など、賛否が分かれるお酒でもあります。
miku個人的には好きなので、ぜひ試していただきたい一品。
そこでこの記事では、アップルワインが“まずい”と言われる理由や「どうすれば美味しく楽しめるのか」アレンジレシピをご紹介します。
アップルワインには様々なアレンジ方法があるので、「合わないかも…」と感じた方も飲み方次第で印象がガラリと変わるかもしれません。
宜しければ、同じく評価が分かれやすい日本発祥のマスカットベリーAもチェックしてみてください。


まずはアップルワインの「評価が分かれる理由」から見ていきましょう。
アップルワインがまずいと言われる理由とその真相


結論からお伝えすると「アップルワインがまずい」と感じられるのは、その独特な製法による味や香りが影響しています。
では具体的にどんな点が「まずい」と感じられてしまうのか。
大きく分けて、理由は3つあります。
まずいと言われる3つの理由|甘すぎる・クセがある・期待外れ?
1.甘すぎると感じるのはお酒の種類
まずひとつ目に「甘すぎる」と感じる人が多いようですが、それもそのはず。
ニッカのアップルワインはリンゴの果汁を発酵させたワインにブランデーを加えた甘味果実酒類で、とても濃厚な甘さがあります。
つまり「ワイン」という名前ではありますが、梅酒やあんず酒寄りのお酒。
ハチミツやシロップのような甘みととろみがあり、「ワイン」を連想している人にとっては、想像とかなり違うかもしれません。
2.香りのクセはブランデー由来とアルコール度数
次にあげられるのは、「香りのクセ」です。
アップルワインはブランデー樽で熟成されているため、ただのリンゴの香りだけではありません。
バニラや木のような香ばしさもあり、ウイスキーやブランデーに近いアロマとクセが広がります。
また、アルコール度数は22%とワインよりも高め。
強めのお酒が苦手な人がそのまま飲むと、エタノールっぽさやツンとした香りを感じるかもしれません。
これらを「複雑で深い」と感じる人がいる一方で、「ちょっと薬っぽい」「人工的」と思ってしまう人もいるでしょう。
3.期待外れは個人の期待感によるもの
そして3つ目は「期待外れだった」という声ですが、これはある意味仕方がありません。
「美味しい」や「飲みやすい」といった声を多く見るほど、どうしても期待感は上がっていくもの。
しかし実際に飲んでみて「思っていたより普通だった」「感動するほどではない」と感じた場合。
そのギャップが“まずい”という印象につながることがあります。



当然ですが、誰かの「好み」が自分に合うとは限らないです。
漫画でも、誰かさんは「オーパスワンよりモンペラが好み」と言うくらいですからね。
過度な期待は避けて「ホントに~?」くらいの気持ちで試してみてください。
アップルワインの口コミをリサーチ!実際に飲んだ人の評価
それでは実際に飲んだ人の口コミをチェックしてみましょう。
ちなみに総合評価は★4.5と高評価を得ていますよ。
良い口コミ「自然なリンゴの甘さ」「ついつい飲んでしまう」
参考:楽天みんなのレビュー
良い口コミでは、アップルワインの持つ甘さや香りを活かしたアレンジが高く評価されています。
特に甘口のお酒が好きな方からは好印象を持たれており、女性からの支持も目立ちました。
中には毎月ダース購入するという根強いファンもいて、ロングセラーというのが頷けます。
悪い口コミ「単体では甘すぎて飲めない」「ワインではない」
参考:楽天みんなのレビュー
好評の一方で「甘すぎる」や「アルコールが少しキツい」という意見もありました。
「アップルワイン」という名前からはシードルのようにキレのある味わいを想像する方もいるでしょうから、ギャップによる期待外れ感があるようです。
みなさんが言うようにそのまま飲むと濃いので、個人的にも色々なもので割ってアレンジをおすすめします。



おすすめのアレンジ方法はのちほど。
ちなみに獺祭スパークリングも評価が分かれるお酒の一つ。
宜しければ、みなさんの試した感想をお聞かせください。


アップルワインはどこで売ってる?価格帯は?


アップルワインが気になっているけれど「どこで売ってるのか分からない」「値段は高いの?」と疑問に思う人は多いはず。
実際に店頭で見かける機会は減っていて、以前ほど手軽に入手はできなくなりました。
では、最近のアップルワインはどこで買えるのか、価格帯の目安はどれくらいなのか?
この章では2つのポイントを詳しく解説していきます。
一般的なスーパーやコンビニの取り扱いは減っている
実は、2~3年前には棚に並んでいたアップルワインが多くの店頭から姿を消しています。
現在は限られた店舗での取り扱いが中心で、実店舗では昔ほど気軽に買えないのが現状。
まず、お酒コーナーの設置量も限られているコンビニではほとんど見かけません。
また、リサーチでは「イオンや西友にある」といった情報を見ていくつかのお店を回りましたが、少なくとも私の行ったところにはありませんでした。
店舗によってはリカーショップが併設された大型店などがあるので、そちらであれば取扱いの可能性はありますが店舗次第です。
ドンキや酒屋も在庫次第、入手ならオンラインストアが確実
ドンキで見かけたという情報もあったのでチェックしてみましたが、私の近隣のドンキでは取扱いがありませんでした。
これまでの経験上、取扱いがありそうなのは「メガドンキ」などの大型店ですが、それも在庫次第といったところです。
酒屋さんでも同じことが言えるので「近くのお店にはなかった」という人は、やはりオンラインストアがもっとも確実な入手方法になります。
次は実際の価格帯や目安をチェックしてみましょう。
アップルワインの価格帯は平均1,000円~1,300円ほど
相場としては店頭とそれほど変わりませんでした。
ただし元々コスパが良い商品なので、単体での入手だと送料込みで1,500円~2000円程度。
他のワインや果実酒とまとめて頼めば、送料を節約できそうです。
アップルワインのみなら最低でも3本セットからとなっています。
ネット通販なら、自宅まで届けてもらえるので重たい瓶を運ぶ必要もなく、「試してみたいけど探すのが面倒…」という人には特におすすめです。
在庫チェックや価格比較もしやすいため、ぜひチェックしてみてください。
ニッカのアップルワインの美味しい飲み方とアレンジレシピ


アップルワインを「甘すぎる」「クセがある」と感じた人は、飲み方を少し変えるだけで驚くほど美味しく、また楽しめるようになります。



私が試したことのある季節や気分に合わせたおすすめのアレンジ方法を5つご紹介します。
気軽に試せるものばかりなので、あなたにぴったりの飲み方がきっと見つかるはずです。
ちなみに赤ワインを炭酸で割った飲み方にも多彩なバリエーションがありますよ。
美味しく飲むためにぜひ押さえておきましょう。


炭酸割でシードルに|爽快感アップで飲みやすく


特に暑い季節は、シュワっと爽やかな炭酸割りがおすすめです。
アップルワインを炭酸水で1:2〜1:3の割合で割ると甘さがすっきりと薄まり、まるでシードルのような軽やかな飲み心地になります。
冷たいグラスに氷をたっぷり入れて炭酸を注ぐだけ。
仕上げにミントやレモンスライスを加えれば、見た目も香りも涼しげな一杯に変身します。
辛口のジンジャエール割|アップルワインにアクセントをプラス


「甘いお酒はちょっと苦手…」という人には辛口のジンジャーエールで割るアレンジがおすすめです。
アップルワインのまろやかな甘みにピリッとしたジンジャーの刺激が加わることで、バランスの良い“大人のカクテル”に仕上がります。
氷を入れたグラスにアップルワインとジンジャーエールを1:2の割合で注ぎ、軽く混ぜれば完成。
ジンジャーの風味がアクセントになり、甘さを引き締めてくれます。
アイスに加えてリッチなひととき|デザート感覚で楽しめる


アップルワインは飲むだけでなく“かける”アレンジでも楽しめます。
特におすすめなのがバニラアイスへのトッピング。
ひとさじかけるだけでリンゴの香りとブランデーの深みがプラスされ、手軽に高級感のあるデザートに早変わりします。
おもてなしや食後のひとときにもぴったり。
お酒として飲むのではなく、“スイーツのソース”として使う新しい楽しみ方です。
冬はホットワイン風でほっこり|体が温まる癒しの一杯


寒い季節にはホットワイン風の飲み方が人気です。
アップルワインを耐熱グラスに注ぎ、電子レンジで30〜40秒ほど温めるだけ。
ふんわりとした香りと、体にじんわり染み込むような甘さが引き立ちます。
シナモンやクローブを加えて煮込めば本格的なホットワインにも。
アルコールが強く感じられる人は少し水を加えると飲みやすくなります。
夜のリラックスタイムにもぴったりのアレンジです。
紅茶と割って午後のティータイムを満喫|カフェ気分の上品アレンジ


アップルワインは紅茶との相性も抜群。
紅茶にほんの少し加えるとフルーティーな香りが広がって、まるでアップルティーのような上品な味わいに。
ホットでもアイスでも美味しく楽しめるのが魅力ですね。
午後のティータイムや休日の読書時間など、静かなひとときをちょっと贅沢にしてくれます。
ちなみに後から知りましたが、公式でも様々なアレンジを紹介しているようです。
思いのほかアレンジ方法が被っていて驚きましたが、参考にしてみてください。
このようにアップルワインは飲み方を変えるだけで、印象も味わいもガラリと変わります。
「ちょっと合わなかったかも…」という人も、自分にぴったりのアレンジを見つけることで、ぐっと楽しめるお酒になるでしょう。
アップルワインの賞味期限と保存方法


お酒は開封した日に飲みきれないことがほとんど。
そのため賞味期限や保存方法はしっかり押さえておきましょう。
この章では「ニッカアップルワインの賞味期限ってどのくらい?」「開封後は常温でいいの?」など、気になる保存に関する疑問をわかりやすく解説。
安心して楽しめるように未開封・開封後それぞれの保存方法についてお届けします。
未開栓なら賞味期限はナシ!直射日光を避けて常温保管でOK
ニッカのアップルワインには明確な賞味期限はありません。
ワインなどと同じく醸造酒のタイプで未開封の場合は「品質的な期限」は特にナシ。
冷蔵庫に入れる必要もありませんが、あまりにも暑い場所(夏の車内など)に置いておくと味や香りが変質するおそれがあるので注意が必要です。
Asahi公式ホームページには「目安」として以下のような記載がありました。
Q.ワインをおいしく飲める期間はどのくらい?
A.一部の高級ワインを除いて、ほとんどのワインは十分楽しめる状態で出荷されています。ワインは非常にデリケートなお酒ですから、高温や温度変化の激しいところに置くと風味が低下します。
できるだけ、ふた夏は越さないうちにお飲みになることをおすすめします。開栓前のご賞味の目安としては、早飲みタイプのワインで1~2年ほどになります。
アップルワイン単体に関する明確な回答は見当たりませんでしたが、参考になる情報として引用させていただきました。
一つの目安になるかと思います。
常温保存かつ直射日光を避けていても、季節をまたぐことで大きな温度変化が生じます。
その点を考慮して「ふた夏は越さないうちに」ということですね。
開封後は美味しく飲むなら2~3日、2週間を目安に消費して冷蔵庫保存
こちらもワインと同様で、開封後はできるだけ早めに飲み切ることが大切です。
空気に触れることで酸化が進み、味や香りが変化してしまいます。
公式でも同じことが書いてありました。
”開栓後は、栓をして冷蔵庫に入れれば微生物(雑菌)の繁殖を抑制できますので、少なくとも2~3日はおいしく飲めます。なお、コルク栓の場合、冷蔵庫へお入れになる場合の仮栓は、抜いたコルク栓をお使いください。また、小さな容器に移し替えると酸化しにくくなり、味の変化が少なくて済みます。”
個人的にはこんなイメージです。
飲む用途は味わいや風味をダイレクトに感じるのでなるべく鮮度が良いうちに楽しみましょう。
また、ジンジャエールや紅茶で割ってしまえば品質の低下はほとんど気になりません。
開栓後時間が経ってしまったものはお菓子や料理がベストですが、「消費期限」ではないので飲むこともできます。
ちなみに「コルク栓の仮栓は抜いたコルクを」とありますが、アップルワインはスクリューキャップなので心配ありません。
コルク栓は一度抜くと再度入れるのが難しいので、豆知識としてこちらの記事をどうぞ。


アップルワインを美味しく楽しむためには購入後の保管環境や開封後の扱い方も大切。
少し気を配るだけで最後の一杯まで美味しく味わえるので、ぜひ参考にしてみてください。
【豆知識】アップルワイン・シードルの違いは?


アップルワインとシードルはどちらもリンゴを原料にしたお酒ですが、製法や味わい、アルコール度数などに違いがあります。
以下に一覧表でわかりやすく比較しました。
| ≪アップルワイン≫ | ≪シードル≫ |
|---|---|
| ≪原料≫ 主にリンゴ果汁 | ≪原料≫ 主にリンゴ果汁 |
| ≪発酵方法≫ アルコール発酵+糖分の添加(補糖あり) | ≪発酵方法≫ 基本的にリンゴの自然糖分による発酵(補糖なしまたは少量) |
| ≪アルコール度数≫ 約8〜12%(ワインに近い) | ≪アルコール度数≫ 約2〜7%(ビールに近い) |
| ≪味わい≫ 濃厚で甘みがあり、やや重め | ≪味わい≫ 爽やかでフルーティー、軽やか |
| ≪炭酸の有無≫ 基本的に非発泡性(スティル) | ≪炭酸の有無≫ 発泡性が一般的(微炭酸) |
| ≪酒税法上の分類≫ 甘味果実酒 | ≪酒税法上の分類≫ 発泡果実酒・低アルコール飲料 |
| ≪飲み方の例≫ ストレート、ホット、ロック、カクテルなど | ≪飲み方の例≫ よく冷やしてそのまま、食中酒にも合う |
| ≪代表的な地域≫ 日本(ニッカなど)、ドイツ | ≪代表的な地域≫ フランス、スペイン、日本など |
| ≪使用リンゴ品種≫ デザート向けリンゴや濃縮果汁 | ≪使用リンゴ品種≫ シードル用リンゴ(酸味・渋味が強い) |
アップルワインはアルコールがしっかりで、甘く濃厚。
寒い日にホットで飲んでも美味しいデザート感覚のお酒です。
一方、シードルは“炭酸入りのりんごジュース”のようにさわやかで軽く、よく冷やして飲むのがぴったり。
料理と一緒に楽しむ人も多く見られます。
アップルワインはドイツ発祥
アップルワインは、実はドイツの伝統的なお酒。
特にフランクフルトを中心とした地域で長年親しまれてきました。
このお酒はりんご果汁を発酵させて作るのが特徴で、日本の「ニッカのアップルワイン」とは別物です。
本場ドイツのアップルワインは、どちらかというと「酸味」が強めでアルコール度数もやや控えめ。
どっしりとしたビールジョッキのような専用カップで提供されることもあり、炭酸水で割って飲まれることも多いです。
一方、日本では「アップルワイン」という名称が甘口の果実酒として広まりました。
ドイツでは酸味のある伝統酒、日本では甘口リキュールというように、国によってスタイルがまったく異なります。
日本では戦後に流行、ロングセラーに
日本で「アップルワイン」がブームとなったのは戦後まもなくの1950年代。
実に70年以上も愛され続けているロングセラー商品です。
当時はワインと呼べるものもまだ珍しく、甘く飲みやすいリキュールが求められていました。
そんな時代背景のなかで登場したのが、ニッカウヰスキーが開発した「アップルワイン」。
もともとニッカウヰスキーでは、りんごジュースやりんご製品を販売していた背景があり、その技術を活かして「アップルワイン」を開発したという歴史があります。
NHK「マッサン」でも一部背景として描かれていましたね。
当時は冷蔵庫も普及していなかったため常温でも保存しやすく、アルコール度数が高めで甘みの強いアップルワインは、ちょっとしたご褒美として大ヒット。
その後も改良を重ねながら、現在では「レトロなお酒」として懐かしむ世代と「新しいアレンジドリンク」として楽しむ若い世代の両方に支持されています。
【まとめ】アップルワインがまずいと感じたらアレンジしてみよう
アップルワインは「甘すぎる」「クセがある」といった理由で“まずい”と感じる人もいますが、その印象は飲み方によって大きく変わります。
炭酸で割ればすっきりしたシードル風に、ジンジャエールと合わせればピリッとした刺激のある大人の味わいに早変わり。
アイスや紅茶に加えれば、まるでデザートのような感覚で楽しめるでしょう。
それでは今回の内容をまとめます。
【ニッカのアップルワインまとめ】
・アップルワインがまずいと言われる理由は、甘さ・クセ・想像と違う味わいの3つ
・実際の口コミは賛否ありつつも、長年愛されるロングセラー商品
・スーパーや酒屋では入手が限られるので、オンラインストアが確実で便利
・炭酸水やジンジャエール、紅茶、アイスなどでアレンジすると美味しさが広がる
・未開封は常温でOK、開封後は冷蔵保存で2週間を目安に楽しめる
・アップルワインとシードルは製法や味に違いがある
・ニッカウヰスキーは戦後にりんご製品を手がけており、その技術がアップルワイン開発につながった
アップルワインは、ほんの少しの工夫で驚くほど表情を変えてくれるお酒です。
そのまま飲むのも良し、自分好みにアレンジしてみるのもまた一興。
「まずい」と感じたのはまだ“自分に合う飲み方”に出会えていないだけかもしれません。
日々の食事やティータイムに、ちょっとした華やかさを添えてくれる一本。
そんなアップルワインの魅力をあなたの舌で確かめてみてください。
宜しければこちらもご拝読ください。





