ワイン売り場やスーパーでよく見かける「カッシェロ・デル・ディアブロ」。
個人的には、チリワインらしい魅力があってコスパに優れた1本だと感じます。
ただ、手に取りやすい価格帯と知名度から親しまれる一方で、中には「まずい」と評価する声も。

そこで今回は、カッシェロの本当の評価はどうなのか注目してみます。
カッシェロは、数あるチリワインの中でも種類の多さがトップクラスです。
実際の評価や特徴を知ることで、あなたにとって本当の価値ある一本になるかもしれませんよ。
カッシェロ・デル・ディアブロが「まずい」と言われる理由


結論から言うと、これらのマイナス意見は大きく3つに分けられます。
まずは簡単に背景を見てみましょう。
価格帯と期待したイメージのギャップ
カッシェロはスーパーやコンビニでも気軽に入手できる、手頃な価格帯のワインです。
1,000円台としては高い評価を得ていますが、よりコスパを追求したチリワインは数多く存在しています。
そのため、この価格帯と品質のバランスが評価を分ける大きなポイントになります。
特に日本では「チリワイン=安ワイン」というイメージが根強く、アルパカやダンシングフレイムのように1,000円以下の銘柄と比較されることが多い状態。
結果として「倍の価格帯なら、味もそれだけ違うはず」と期待が膨らみますが、ワインの味わいは単純に価格帯と比例するものではありません。
こうした期待値と実際の味わいのギャップが、飲んだ人によっては「思ったほどではない」と感じられ、時にまずいという評価につながることがあるようです。



アルパカやダンシングフレイムについて気になる方は以下をご一読ください。




渋みや酸味が強くて飲みにくいと感じるケース
チリの気候は日照時間が長く、昼と夜の寒暖差も大きいのでブドウがしっかり熟し、果皮が厚く育ちやすい土地柄です。
その影響もあり、カッシェロの赤ワインは全体的にタンニン(渋み)が力強く感じられるスタイルに仕上がっています。
特に代表的な品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンやカルメネールは、豊かな果実味の奥にしっかりとした渋みと酸味があり、飲みごたえのある味わいが特徴。
そのため、ワインに不慣れな人や軽やかでフルーティーなタイプを好む人にとっては、タンニンの強さが「重い」「渋すぎる」と感じられることも少なくありません。
つまり、カッシェロは「飲みやすいライトワイン」ではなく、手頃な価格帯で力強い赤ワインを楽しめるブランドだと言えます。
この特徴を知らずに飲むと、渋みの強さが「まずい」と誤解されることもあるでしょう。
過剰なPRで、むしろ避けられている側面も
このワインは、チリを代表する大手ワイナリー「コンチャ・イ・トロ社」が手がけ、現在では世界140カ国以上に輸出されるほどの知名度を誇る一品。
その背景には、積極的なPRやマーケティング戦略があり、他ブランドと比べてもテレビCMや広告などで目にする機会が多いです。
また、L’Arc〜en〜Cielのhydeさんがアンバサダーに就任したり、お笑い芸人のかまいたち(浜家さん)がお気に入りと紹介したり話題が尽きません。
ところが、この「露出の多さ」がマイナスイメージとして働いているケースがあります。
「有名だから売れているだけ」「広告で見かけるワインだから…」といった先入観により、試す前から敬遠されてしまうこともあるようです。
特にワイン通や愛好家などはその傾向が強く、知名度や広告展開が前面に出るほど「本当に質で選ばれているのか」という疑いの目から避ける傾向が見て取れます。
カッシェロ・デル・ディアブロが「まずい」と言われる背景が少しずつ浮かび上がってきましたね。
必ずしも「品質が低いから」という単純な理由ではなく、飲む人それぞれの好みや受け取り方に大きく影響されているようです。
では次に、こうした背景を踏まえつつ、実際に飲んだ人たちがどのような感想を抱いているのか見ていきましょう。
実際の声から見えてくるリアルな評価


ワインを選ぶときに気になるのは、やはり実際に飲んだ人の声です。
カッシェロも例外ではなく、ネット上には「渋い」「飲みやすい」といった様々な感想が並びます。
好みで意見が分かれるのは当然ですが、口コミを丁寧に見ていくと、そこには共通するポイントが浮かび上がることも。
ここからは良い意見と悪い意見の双方を取り上げつつ、ワイン愛好家のデータや受賞歴も交えて本当の評価を探っていきましょう。
カッシェロのネガティブな口コミ
参考:楽天みんなのレビュー
ネット上のレビューやSNSの声を見てみると、味についてのネガティブな意見は重さや渋みに関するものです。
渋みが強く初心者には飲みにくい、酸味が際立ち料理に合わせにくいと感じる人もいます。
また、カッシェロよりも安価なチリワインに慣れている人からは、価格帯が少し高い分「思ったより普通」という評価につながったケースも。
このあたりは前章でも触れたように、価格と期待値のギャップが原因と考えられます。
カッシェロのポジティブな口コミ
参考:楽天みんなのレビュー
一方で、ポジティブな評価は果実味の豊かさとコストパフォーマンスに集中しています。
赤ワインではチェリーやスパイスのような風味が心地よいとされ、「1,000円台でこのバランスなら十分に満足できる」という感想も見られます。
また、「普段飲みにちょうどいい」といったデイリーワインとしての評価や、ボトルがキャップ式で扱いやすいといった実用的な点についての好評価も寄せられていました。
Vivinoのスコア・受賞歴
個人の口コミだけでなく、ワイン愛好家の意見や専門的な評価も見てみましょう。
「Vivino」では、カッシェロ・デル・ディアブロの主要ラインナップは概ね5点満点中3.5〜4.0程度と、同価格帯の中では安定して高めの評価を得ています。
出典:Vivino
また、日本ワイン業界で活躍する女性が審査を行うワインコンペティション『サクラアワード』においても、幅広い種類が受賞。
あの有名なロバート・モンダヴィと並んで受賞していることから、カッシェロも国際的に高い評価を受けていると言えるでしょう。
【サクラアワード2023受賞歴】※一部抜粋
各賞 | 受賞商品 |
---|---|
◆ダブルゴールド ◆寿司に合うワイン賞 | ◆ダイヤモンドトロフィーカッシェロ・デル・ディアブロ デビルズ ブリュット (白・2021) |
◆ダブルゴールド | ロバート・モンダヴィ・ワイナリー カベルネ・ソーヴィニヨン (赤・2019) |
◆ゴールド ◆焼き鳥に合うワイン賞 ◆中華料理に合うワイン賞 ◆フォーティファイドワイン賞 | ティオ・ペペ (―・NV) |
◆ゴールド | カッシェロ・デル・ディアブロ カベルネ・ソーヴィニヨン (赤・2020) |
◆ゴールド | カッシェロ・デル・ディアブロ レセルバ・プリバダ カベルネ・ソーヴィニヨン (赤・2019) |
◆ゴールド | カッシェロ・デル・ディアブロ デビルズ・コレクション ホワイト (白・2022) |
世界的な視点で見れば、カッシェロは「まずいワイン」どころか、安定した品質を持つ信頼性の高いブランドに位置付けられています。
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まずいと感じる人でも楽しめる飲み方・選び方
ネガティブな口コミの多くは、価格帯や過剰なPRから「期待とのギャップ」を感じていることがわかりました。
ただし、こうした印象の多くは飲み方や合わせる料理によって解消できることも少なくありません。
例えば、渋みや酸味が強いと感じる場合でも、脂ののった肉料理や濃い味付けのメニューと合わせるとバランスが変わります。
焼き肉や煮込みハンバーグ、ビーフシチューなどと一緒に楽しめば、渋みが旨みに溶け込み「コクのある味わい」と感じられるでしょう。
また、「赤ワインは渋くて苦手」という人には、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランのような白ワインのフレッシュで飲みやすいタイプが向いています。
このように自分の好みやシーンに合わせて選び方を工夫すれば、「まずい」という印象が変わることがあります。
色々なペアリングや飲み方を試すことで、カッシェロの持ち味を楽しめるようになるでしょう。
カッシェロ・デル・ディアブロの種類はトップクラス


カッシェロの魅力のひとつは、種類の豊富さにあります。
店舗によりますが、スーパーやネットショップを覗くと「赤・白・ロゼ・スパークリング」まで幅広く揃っており、まさにトップクラスのラインナップ。
ここでは特に人気のあるものや、飲みやすさを重視した初心者にもおすすめの一品をご紹介します。
迷ったらコレ!カッシェロ・デル・ディアブロおすすめTOP3
まずは「どれを選べばいいの?」という方に向けたおすすめの3本です。
これらは「ブランドを代表する定番」であり、カッシェロを選ぶ人にとって間違いのないセレクトと言えるでしょう。
チリワインらしさを楽しむなら、いずれも見逃せないラインナップです。
カッシェロ・デル・ディアブロ カベルネ・ソーヴィニヨン 赤


出典:Vivino
ブランドを代表する王道の一本で、力強い赤ワインを手頃に楽しみたい人に最適。
現在も流通する2021~2023年のVivino評価では評価3.6をマークし、安定して高いクオリティが伺えます。
「まだ試したことがない」「軽すぎる赤は物足りない」という人には、ぜひ試してみてください。
カッシェロ・デル・ディアブロ カルメネール 赤


出典:Vivino
親しみやすさと奥深さを兼ね備えミディアムボディの赤。
その一方で、飲み慣れた人にも新鮮な発見を与えてくれる、まさに「チリならではの魅力」を体現しています。
カベルネより評価が高く、2020年~2022年は3.8、2023年も3.7と高水準の仕上がりでおすすめです。
カッシェロ・デル・ディアブロ ダーク・レッド 赤


出典:Vivino
濃厚な果実味と豊かな飲みごたえが魅力で、普段の食事に添えるだけでも食卓を華やかに彩ってくれます。
評価が高い一方で価格帯は手頃なため、気負わない贈り物としても選びやすく、特別な日のディナーやギフトシーンにも安心しておすすめできる一本です。
Vivinoではレビューが1万件を超えたヴィンテージもあり、たくさんの人に愛され続けていることがうかがえますね。
初心者も安心!飲みやすさを重視したTOP3
ワインに不慣れな方にとって、王道の辛口タイプは少しハードルが高く感じられるかもしれません。
ですが、そこはラインナップの豊富なカッシェロ。
初心者でも気軽に楽しめる飲みやすい一本も揃っています。
カッシェロ・デル・ディアブロ シャルドネ 白


出典:Vivino
軽やかで爽やかな飲み口を楽しめるシャルドネは、赤ワインの渋みが苦手な人にぴったり。
家庭の食卓からパーティーシーンまで幅広く活躍する「万能の白」と言えるでしょう。
どのヴィンテージも数千件を超えるレビューが寄せられており、その信頼性は折り紙付きです。
カッシェロ・デル・ディアブロ ビーライト ソーヴィニヨン・ブラン 白


出典:Vivino
「ワインは強そうで不安…」という人でも気軽に挑戦できる低アルコール・低カロリーな一本で女性に人気。
日本では2024年7月に発売された比較的新しいタイプです。
食事の邪魔をせずにスッと馴染むので、日常のランチから夜のリラックスタイムまで幅広く活躍してくれます。
カッシェロ・デル・ディアブロ フェノメナル ソーヴィニヨン 白


出典:Vivino
カッシェロのラインナップの中では珍しく、やや甘口寄りで初心者におすすめの一本。
仲間とのカジュアルな時間やホームパーティーで活躍しやすく、気取らず楽しめる点が支持されています。
こちらも2024年3月に発売した比較的新しい商品のため、未体験の方はぜひお試しください。



ちなみにサイゼリヤのワインもコスパと飲みやすさに関しては目を見張るものがありますよ。


気軽に試しやすい缶タイプも
ワインといえばボトルのイメージですが、カッシェロは缶タイプも登場しています。
グラス1〜2杯分の飲み切りサイズで「今日は少しだけ飲みたい」というときにぴったり。
250ml缶なので、必要な分だけ冷やしておけば冷蔵庫のスペースを圧迫しません。
さらに軽くて持ち運び便利、ピクニックやキャンプといったアウトドアシーンや、友人との集まりでも活躍します。
ボトルはちょっと勇気がいるという人でも、缶ワインなら気軽にお試しできるでしょう。
唯一のデメリットとして比較的取扱いが少なく、コンビニやスーパーで時折見かける程度で広くは出回っていないこと。
また、オンラインストアはまとめ売りしかありませんが、一本あたりに換算するとお買い得になっているのでワイワイ楽しみたいときにはおすすめです。




カッシェロ・デル・ディアブロ シリーズ一覧表
せっかくなので代表的な「レセルバ」シリーズをはじめ、現在流通しているシリーズの一覧表をご用意しました。
カッシェロはオープン価格(市場に委ねる方針)のため、本記事では独自にリサーチした相場を参考にしています。
流通量の少ない商品や輸入ルートの違いによって価格帯は変動する場合がありますので、その点はご理解ください。
あくまで目安として、味わいの特徴など比較しながら、自分にぴったりの一本を探してみてくださいね。
出典:キリンホールディングス
レセルバ(スタンダード)
日常に寄り添い、手軽に楽しめるカッシェロ・デル・ディアブロの定番ライン。
ワイン・特徴 | 相場(円) |
---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン (赤・フルボディ) ⇒カシスやチェリー、タンニンしっかり、余韻長め | 1,300~ |
シャルドネ (白・辛口) ⇒パイナップル・桃、樽由来のナッツやトースト香 | 1,300~ |
メルロー (赤・ミディアム) ⇒柔らかな果実味とまろやかなタンニン | 1,300~ |
カルメネール (赤・ミディアム) ⇒プラムやスパイス、コーヒーのニュアンス | 1,300~ |
シラーズ (赤・フルボディ) ⇒熟したベリーと黒コショウの風味 | 1,300~ |
ピノ・ノワール (赤・ミディアム) ⇒イチゴやラズベリー、柔らかい酸とタンニン | 1,300~ |
マルベック (赤・フルボディ) ⇒濃厚な黒果実、スパイシーな骨格 | 1,300~ |
レッド・ブレンド (赤・フルボディ) ⇒複数品種のバランス型ブレンド | 1,300~ |
ブラン・カベルネ (白・中口) ⇒柑橘とベリーが共存するユニークな白 | 1,500~ |
ヴィオニエ (白・辛口) ⇒アプリコットや花の香り、豊かなアロマ | 1,300~ |
ソーヴィニヨン・ブラン (白・辛口) ⇒ライム・ピーチ、ハーブ感。爽やかで食事に合う | 1,300~ |
ペドロ・ヒメネス (白・辛口) ⇒柑橘の爽快さ、シャープな辛口仕上げ | 1,300~ |
ロゼ (ロゼ・辛口) ⇒フレッシュで軽快、果実味豊か | 1,300~ |
ビーライト ソーヴィニヨン・ブラン (白・辛口) ⇒Alc 8.5%、低カロリー設計で爽やかな柑橘系 | 1,300~ |
ビーライト ロゼ (ロゼ・辛口) ⇒Alc 8.5%、ライトでフルーティ | 1,300~ |
デビルズ・カルナバル
悪魔の宴を象徴する、華やかでにぎやかな祭典にふさわしいラインナップ。
ワイン | 相場(円) |
---|---|
スペクタキュラー カベルネ (赤・フルボディ) ⇒力強く華やかで果実味豊か | 1,400~ |
フェノメナル ソーヴィニヨン (白・やや甘口) ⇒爽やかな酸とほんのり甘み | 1,400~ |
ファビュラス レッド (赤・フルボディ) ⇒果実の凝縮感と飲みやすさ | 1,400~ |
ファンタスティック スイート (赤・フルボディ) ⇒リッチで甘美な赤ワイン | 1,400~ |
インクレディブル シャルドネ (白・中口) ⇒フルーティで厚みのある味わい | 1,400~ |
ファビュラス レッド(赤・フルボディ・缶250ml) ⇒携帯に便利なカジュアル缶ワイン | 600~ |
インクレディブル シャルドネ(白・中口・缶250ml) ⇒すっきり飲みやすい缶タイプ | 600~ |
デビルズ・コレクション
産地ごとの個性を映し出し、洗練された味わいを追求した上級シリーズ。
ワイン | 相場(円) |
---|---|
レッド (赤・フルボディ) ⇒ラペル・ヴァレー産、シラー主体で濃厚 | 1,500~ |
ホワイト (白・辛口) ⇒カサブランカ・ヴァレー産、フレッシュで爽快 | 1,500~ |
ブリュット (泡・辛口) ⇒リマリ・ヴァレー産、柑橘系、爽快スパークリング | 1,600~ |
レセルバ・プリバダ
選び抜かれたブドウから造られる、格上の品質と長い余韻を誇る特別な1本。
ワイン | 相場(円) |
---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン (赤・フルボディ) ⇒マイポ・ヴァレー産。黒果実とスパイス、長い余韻 | 2,100~ |
ディアブロ(スーパープレミアム)
力強さと華やかさを極めた、悪魔の名にふさわしい最高峰ライン。
ワイン | 相場(円) |
---|---|
ディープ カルメネール (赤・フルボディ) ⇒妖艶で濃厚なカルメネール。果実味とスパイスの厚み | 2,000~ |
ダーク・レッド (赤・フルボディ) ⇒黒果実+モカ、クリーミーな余韻 | 2,000~ |
ブラック カベルネ・ソーヴィニヨン (赤・フルボディ) ⇒力強く濃密なカベルネ、リッチなスタイル | 2,000~ |
ゴールデン シャルドネ (白・辛口) ⇒黄金色のシャルドネ、マンゴーやパッションフルーツのトロピカルな香り | 2,000~ |
カッシェロ・デル・ディアブロの背景と特徴


カッシェロ・デル・ディアブロを語るうえで欠かせないのが、その背景にあるワイナリーとブランドストーリーです。
単なるコスパワインとして知られているだけでなく、世界中で長年愛されるのには確かな理由があります。
ここでは、ワイナリーの歴史や名前の由来、そして世界的な人気と輸入量の多さについて解説していきましょう。
チリ最大手ワイナリー「コンチャ・イ・トロ」とは
カッシェロ・デル・ディアブロを生み出したのは、チリを代表する大手ワイナリー「コンチャ・イ・トロ」。
1883年に創業し、現在では南米最大級の規模を誇る存在となっています。
高品質なワインを手頃な価格で届けることを理念とし、現在では世界140カ国以上に輸出され、国際的にも高い評価を得ています。
特に、ぶどう栽培のための広大な畑を自社で管理し、最新の醸造技術と伝統的な手法を組み合わせることで安定した品質を実現しています。
そのため「どこで飲んでも味のブレが少ない」「期待通りの味わいが楽しめる」という点が、多くの消費者から支持されている理由のひとつです。
名前の由来は「悪魔的に美味しいから」じゃない!
「カッシェロ・デル・ディアブロ」という名前は、日本語に訳すと「悪魔の蔵」という意味です。
ワインにあまり詳しくない人ほど「悪魔的に美味しいから?」と思いがちですが、実際の由来は少し異なります。
当時チリでは、ワインはまだとても貴重で高価な嗜好品でした。
特に「コンチャ・イ・トロ」の創業者ドン・メルチョーのワインは、質が高く評判も良かったため、近隣の人々や従業員によって盗まれることが度々あったとのこと。
そこで、自身の貯蔵庫のワインが盗まれないように「ここには悪魔が住んでいる」と噂を流したといわれています。
この逸話がブランド名として定着し、ワイン愛好家にとっても印象深いストーリーとなっているようです。
【まとめ】カッシェロ・デル・ディアブロがまずいから敬遠はごく一部
カッシェロ・デル・ディアブロについて調べてみると、「渋い」「酸味が強い」「宣伝と味が合っていない」といったネガティブな意見があるのは事実です。
特に日本では「チリワイン=安ワイン」というイメージが根強いため、価格帯との期待値ギャップから「まずい」と感じる人も一定数いることが分かりました。
しかし、その一方で「果実味が豊かで飲みやすい」「1,000円台でこのクオリティは驚き」というポジティブな声が多く寄せられています。
これまでの内容を整理してみましょう。
【カッシェロ・デル・ディアブロの評価まとめ】
・タンニン(渋み)が強めで、初心者には飲みにくいと感じられることがある
・日本市場では「チリワイン=安ワイン」という先入観が強く、価格帯に対する期待が大きくなりがち
・アルパカやダンシングフレイムなどの低価格帯と比較されやすい
・大規模なプロモーション展開により「過剰なPR」と受け取られ、逆に敬遠されることもある
・豊かな果実味があり、1,000円台のワインとしては満足度が高い
・コスパが良く、この味なら十分と感じられる声が多い
・ワイン愛好家が集うVivinoでは安定して高い支持を得ている
・最近では低アルコールや缶タイプなど、飲みやすさや試しやすいラインナップも登場している
・名前の由来や逸話、世界最大手ワイナリー「コンチャ・イ・トロ」の背景など、ブランドストーリーも魅力
カッシェロは大々的なPRで注目を集める存在ですが、決して中身が伴わないわけではありません。
世界的に知られた、確かな実績を持つ信頼性の高いブランドです。
豊富なラインナップや安定した品質、そして手に取りやすい価格帯には、「より多くの人にワインの魅力を届けたい」という想いが感じられます。
まだ試したことがない方は、ぜひご自身でその魅力を確かめてみてください。
宜しければこちらもご一読ください。



